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加湿器の購入ちょっと待って!乾燥しない家もある一条工務店最初の冬

一条工務店 加湿器




一条工務店の家って冬は全館床暖房で乾燥するから湿度を上げる為に加湿器が必須なんでしょ?

というのは一条工務店で人気のi-smartだけでなく全ての家のユーザーさんからも聞かれる冬の乾燥に対するイメージかなと思います。

その為に一条工務店の家に住み始めて初めての冬を迎える前に早々に加湿器を準備される方も多いと思います。

しかしちょっと待ってください。

一条工務店の家でも加湿が必要ない家があるんですよ。

この誤解の多くは湿度管理や過失に対する認識の違いが大きいと感じます。

その為に本当は乾燥していないのに勘違いで加湿を繰り替えす事になるんです。

その結果として

  • 加湿器交換の手間が増える
  • 余計な結露を発生される
  • その拭き取りの手間も増える
  • カビなどを自ら発生される

というように全く良いことがない結果になってしまうんです。

この記事を読んで頂くと

  • 我が家の入居1年目の湿度状態
  • 湿度計の数値の真実
  • 間違いだらけの湿度管理

など室内の湿度を管理する上で皆さんが勘違いしている事がお分かり頂けると思います。

全ての家がそうであるとは言いませんが、加湿器の購入はしっかりとした湿度管理をした上でそれでも乾燥する事が分かってからでも良いと思うんです。

一条工務店のi-cubeの初めての冬

我が家は2016年10月に新居の引き渡しを受けました。

外構などを終えてからの入居だったので引っ越しをしたのが11月下旬でした。

よって入居してすぐに床暖房での冬の生活が待っていたんです。

  • 一条工務店の家の冬はとにかく乾燥する!
  • 加湿器必須!
  • 洗濯物もあっという間に乾くよ!
  • 風呂とかお湯張ったままで開けっ放しだと程よく加湿になるよ!

などというのがよく聞くお話ですよね。

また営業さんや設計士さんも

一条工務店の家は乾燥するので年中部屋干しが可能ですよ。

なんていう適当なことを言う方もまだまだ多いようですね。

関連 一条工務店の家は床暖房を切ると洗濯物が乾かない?室内干しに本当に必要な準備とは?

11月下旬の入居予定だったので床暖房で家全体が暖まった状態で暮らし始めるのが分かっていた我が家。

引っ越し前から直ぐに加湿器を稼働できるように万全の準備をしていきました。

使用していた加湿器は旧宅から使っていますこちらの機種になります。

こちらの機種に使うフィルターなども新居に向けて新しいものを準備していました。

そんな状況で迎えた新居の冬でしたが実際はどうなったでしょうか?

乾燥しなかった一条工務店の家

さぁどれだけ乾燥するのかな?

と思いならが実際に生活をしてみると異変に気づきます。

  • 湿度が下がらない。
  • 相対湿度で50%を常に超えている
  • 料理後や風呂上がりは60%に迫る
  • 絶対湿度でいうと11.0g/㎥以上
一条工務店の家は乾燥するって皆が言ってるのは嘘だったの!?

というほど全く加湿をする必要がない日々が続きました。

また乾燥することを前提に物干し計画をされる方も多いと思います。

我が家では家全体での物干し計画についてそれぞれの場所にてその計画をしていました。

関連 部屋干し前提におすすめ!間取り検討時からの物干しスペース設置の重要性を改めて問う。

もちろん浴室や脱衣所を締め切っての限定しての物干しは良いのですよ。

ただし各部屋に設置した物干しをフル活用すると家全体の湿度が上がりすぎてしまう状況になっていました。

結局このシーズンは加湿器を1度も使わずに逆に除湿機を使用して室内の湿度管理を行っていました。

このように前評判と違い全く乾燥しなかった我が家。

その理由を考えてみましたが1年目では明確な理由を見つけることが出来ませんでした。

ただし周りの状況を聞くに当たり

  • 同じように初めて冬を迎えた家では乾燥しない家が数軒あった
  • 建築に使われた木材からの水分が影響している?

などいくつか仮説を立てることはできました。

その中で私なりに間取りも関係があるのかな?と思うことがあったので紹介してみます。

廊下のない平屋=湿度が均等になりやすい?

我が家は約28坪の平屋です。

一条工務店 平屋 間取り

限られた予算での建築になったために廊下を極力削りました。

といか廊下らしきものが一切ありません。

広いLDKを中心として部屋がつながっており、引き戸を開けっ放しにしておくと家全体がワンルームに近いような間取りになっています。
一条工務店 平屋 間取り

この間取りで湿気の発生源となるのはこのような感じになるのかなと思います。

湿気を発生させる要因としては

  • 住んでいる人の呼気・発汗
  • キッチンでの調理
  • お風呂からの湿気
  • 洗濯物の部屋干し

などが簡単に考えられると思います。

毎日の生活を考えるとキッチンでの調理&食事とお風呂からの湿気はかなり影響があるのかなと思います。

また室内での物干しも局所的に湿気を発生させる要因としては大きいと思います。

一条工務店 平屋 湿気の流れ

我が家の間取りから考えてみると

  • 各部屋から発生した湿気は中心のLDKに集まる
  • そこからロスガード90の排気口へ向かって移動
  • そこから野外へ排気

というように各部屋から満遍なく湿気が発生し家全体が同じ過過失な状態になりやすいということですね。

一方で2階建てで廊下などによりしっかりと区切られた間取りを考えると間取り構成により湿度があがりにくい部屋なども出てきそうな感じがします。

このように我が家では生活による湿気の影響を全体的に受けやすい間取りなのかな?と考えました。

冬になって乾燥するか確認するべき

という事で皆さんに知ってほしい。

全てのお宅おではないものの入居1年目の冬は思ったよりも乾燥しない家もあるという事です。

旧宅より加湿器を持ち込む方は良いのですよ。

ただし新居で使う加湿器を買おうと思っている方はその購入ちょっと待って下さい。

買う機種を選定などしておくのは凄くお薦めします。

そして実際に入居して乾燥がひどい!と判断してから買ってはいかがでしょうか?

今はネット通販などでも在庫があれば2~3日で届くものです。

そのぐらい待っても問題はないかなと思います。

むしろ入居時は色々とお金がかかる時期です。

また加湿器の種類によっては毎年新型の物が出るサイズの機種もあります。

せっかく買った加湿器が使われることもなく型落ちになるのはちょっと悲しいです。

乾燥しているかはどうやって判断する?

乾燥具合をなにをもって判断するのか?というのはとても重要なことです。

よくネット上でお聞きする湿度報告ですが

湿度30%でめっちゃ乾燥してない?50%あれば安心でしょ?

などと言っているのは全く見当違いのお話なんです。

それでは本当に家の中が湿気っているのかは判断出来ません。

一番大切なことは湿度を相対湿度(%)ではなく絶対湿度(水分量)で把握することです。

絶対湿度(水分量)なんて言いますが空気中にどれだけの水分を含んでいるか?を把握する一番簡単な方法です。

その中で特に気になる点。

それは直営の一条工務店で入居時にプレゼントされる皆さんがお使いの温湿度計の誤差です。

我が家での計測結果からみると温度は正確ですが相対湿度に関しては10%ほど低く表示されてしまうようです。

比較したのはこの3種。

温湿度計 誤差
真ん中の温湿度計は検証の結果ある程度の正確性を持っているという検証に基づいて比較をしています。

参照 温湿度計バラバラ事件

どうでしょうか?

室温の関しては3機種ともかなり正確かなと思う一方で湿度に関してはかなりのズレがあると思いませんか?

温湿度計を購入して使い始めたばかりの時は挙動が安定せずにこのような結果にならない場合もあるようです。

しかし時間を経ることでこのような湿度差が表れてくるのは多数のブログや報告で確認をしております。

このように一条工務店さんのプレゼント品の温湿度計は湿度面に関しては個人的にあまり信用を置いていません。

だって10%も低く表示される温湿度計を使ってたら

  • 30%で乾燥してると思ってたら実は40%で丁度良かった。
  • 50%で丁度良いと思ってたら実は60%でカビが生える状態だった。

などという見当違いな認識になるんですよ。

やはり絶対湿度を確認するには夏の全館冷房の際にも活躍した温湿度計であるみはりん坊Wを使うのが一番楽チンです。

これがありますと空気中の水分量がひと目で確認ができます。

みはりん坊

このように空気中の水分量(絶対湿度)を視認できる温湿度計って意外と少ないんですよ。

床暖房で室温はある程度一定に保たれます。

それでも陽射しや外気温などの関係で室温は1日の中で1~2℃は変化するものです。

室温が変化すると相対湿度(○○%)はコロコロと変化してしまいます。

その際に相対湿度(○○%)という単位で見ては部屋の状態を正確に把握することは出来ません。

我が家では冬季には室内の絶対湿度量が

  • 9.5g/㎥~10.5g/㎥

の範囲に収まるように管理しています。

絶対湿度
この絶対湿度量を維持できればトリプル樹脂サッシの表面の結露も最小限に、そして相対湿度を40~55%程度に管理することが可能になります。

ハニカムシェードの下を開けていても結露がひどい!というお話をよく目にします。

これは湿度計の誤差から加湿状態を誤り過加湿になっている事が原因だと考えています。

トリプル樹脂サッシなどの採用が前提にはなりますよ。

しかし東北以北などの寒冷地でなければしっかり湿度管理された家では結露はしても朝にハニカムシェードを開けると自然と結露は消えてなくなる程度で済むはずです。

関連 トリプル樹脂サッシの断熱性能を表面温度から見てみる。

ということで一番大切なことは

  • 正確な温湿度計を手に入れる事
  • その上で室内の状態をしっかり把握する事

かなと思うんです。

だからこそ加湿器を買う前に是非ともみはりん坊Wを購入してほしいんです。

慌てて加湿器を購入するよりも家の中の状態を正確に把握することの方が大事ではないか?と思うんです。

乾燥しなかった一条工務店の家のまとめ

今回の記事の内容を簡単に言うと、

加湿器は乾燥する家だなと確認が出来てから買っても良いんじゃないの?

ということです。

そしてどれだけ乾燥しているか?を把握するには一般的な温湿度計ではなく絶対湿度を視認できるみはりん坊Wが最適です。

まずはこれを手に入れていただくと1年を通しての家の湿度管理が容易になります。

そしてこの湿度管理こそ高気密高断熱住宅において住み心地を左右する大事な要素になるんですよ。

もちろん体感としての乾燥具合は大切な指標です。

  • 喉の弱さ、感じ方
  • お肌の乾燥しやすさ

などにより湿度を高めにしたい方もいらっしゃるでしょう。

しかしそれも大切な一方で見た目の湿度に惑わされている面は無いでしょうか?湿度計が乾燥しているから乾燥している気になってませんか?

何となく、みんなそう言っているからという理由で湿度管理をしていては冬の間結露に悩まされる生活になるのではないかと思います。

入居1年目は乾燥しなかった我が家。

さて2年目を迎えた今シーズンどのような状態になるのかが本当に楽しみですね。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました♪2年目の様子は下のリンクからご覧いただけますよ♪
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6件のコメント

コメント失礼します
平屋が乾燥しずらい理由は…
ズバリ、ロスガード吸気口の位置です
二階建てのロスガードは二階にありますよね
平屋は当然1階ですよね
ロスガードの脇に吸気口もあるわけで
二階建ては二階に吸気口
平屋は一階に吸気口

外気の湿気は
夜冷やされ水分が下に落ちいてきます
日が上り始めると下から水分が飛んでいきます

なので二階建ては
夜に湿気が降りてきても湿気は下に溜まるので多少の湿気しか室内に取り込めません。
日中は下から湿気が飛んでいきますが二階部分では湿気が拡散して室内に取り込む湿気が少なくなります

対して平屋は
夜に、下に溜まった湿気を室内に取り込みます
日中は吸気口が下なので拡散度合いが少ない状態で外気を室内に取り込めます

以上が二階建てと平屋の湿度差だと思われます

アカソー様
こんにちわ、ご無沙汰してます!
2階建てと平屋の違いでみると確かに若干の関係はありそうですね。
我が家では外で絶対湿度を測っているのですが、やはり外気に比べて室内が極度に乾燥しない状態が続いていました。
また初年度に加湿が必要ないほどに過加湿だった方は平屋にかぎらず2階建ての方もなっていました。
いずれにせよ2年目の様子を楽しみに観察したいなと思います!

こんばんは。
我が家でも加湿器の使用を控えています。
和室とリビングとを隔てる襖を撤去してから乾燥しにくくなったので、
畳の調湿効果が大きいのかなと思ってます。
まぼこさん邸でも畳コーナーがあるおかげで乾燥しにくいのかも?

Q 様
.
コメントありがとうございます!
畳の調湿効果の件、面白いヒントを頂きましてありがとうございます。
.
確かにダイケンさんのHPにも畳の調湿効果について書かれていました。
間取りなどと共に畳も関係あるのかもしれませんね。
どこまで掘り下げられるか分かりませんがちょっと調べてみたいと思います。
.
ありがとうございました。

曙太郎 様
コメントありがとうございます!
.
他のブロガーさんが床下のカビなどを報告した記事の中で、詳しい方が初年度は基礎からの水分上がりもあるので・・・というコメントをされているのを見ていました。なるほどそういう物が家の中の湿度に関係してくることもあるのでしょうか?
.
現状では我が家の室内の絶対湿度は去年とほぼ変わらないような情況が続いています。これから冬本番になるともう少し下がるのかな?と思いながら多分変わらないだろうなというつもりで除湿機の稼働などを準備しています。
.
もう少し時間をおいて状況報告の記事を書きたいなと思います。

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まぼこmaboko
福島県で2016年に一条工務店で新築を建てました。 家づくりに関わった時に身に着けた知識を皆さんにお伝えします。全館冷房や全館床暖房の暮らし方など、多数の間取り相談に応じています。

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