一条工務店の床暖房は全部屋が同じ設定温度で温度差が無い方が良い?

一条工務店 床暖房 温度差 床暖房




一条工務店の床暖房の温度設定には色々な方法があると思います。

そのなかでよく聞くのが

  • 各部屋の「温度設定」は温度差をつけず出来るだけ一定のほうが良い

という設定方法です。

実際に私の元にも床暖房の温度設定について

監督さんに部屋によって設定温度は変えないほうが良い。出来るだけ同じ温度設定にして下さいと言われたけど本当の所はどうなんですか?

というご質問を頂くことがあります。

これに対しての答えはNOです。

もしかしたら温度設定を決めると家中が同じ室温になると思っているのかもしれません。

もしくは使わない部屋の床暖房を切ったりしないようにという意味が上手く伝わってないのかもしれません。

そもそもこの間違った認識はどこから生まれたのでしょうか?

  • 設定温度は何の温度なのか?
  • 家が冷える要因
  • 家が暖まる要因

という基本的な仕組みから考えてみましょう。

ポイントは家が暖まったり冷えたりする仕組み。床暖房の設定温度は室温を調節する補助暖房という考えで設定してみてはいかがでしょうか?

一条工務店の床暖房の設定温度

一条工務店 床暖房 温度設定

一条工務店の床暖房で設定出来る温度というのは何の温度なのでしょうか?

それは床暖房のHB(ヘッダーボックス)から出た循環液が各エリアを回ってきて戻ってきた時の「循環液」の温度です。

一条工務店 床暖房 温度設定

このように各エリアの循環液の終わりの位置に、床暖房の温度センサー(サーミスタ)が設置されています。

一条工務店 床暖房 サーミスタ

サーミスタがある場所にはこのようなカバーが設置されています。

床暖房の循環液はHB(ヘッダーボックス)から出ていく時に一番暖かく、戻ってくるときが一番冷めています。

よって床暖房の温度設定は「室温」を感知するものではないということです。

そして床を暖めることにより室温の上昇に貢献はするものの、それは室温を決める要因の一つでしかありません。

それでは一条工務店の家の室温は何が原因で変化するのでしょうか?

一条工務店の家で室温が下がる原因

一条工務店の家で室温が下がってしまう要素はいくつかあります。

一条工務店 床暖房

このようにいくら断熱性能が良いとはいえ家のあらゆる場所から熱は逃げていきます。

  • 床下(基礎内)
  • 換気扇など
特にも熱が逃げる大きな要因になるのは窓になります。

いくらトリプル樹脂サッシが高性能だとはいえ、断熱材に覆われた部分に比べると熱はどんどん失われていきます。

関連 垂れるほど結露する時点で湿度管理失敗?トリプル樹脂サッシは外気温によってどれだけ結露するのか?

また家の大部分を占める壁からの熱損失も割合としてはとても大きいです。

一条工務店 床暖房 壁
同じ床面積の家でも真四角の家に比べて変形の家は壁が増えますからね。

このように家の中には熱が逃げるポイントがいくつもあるわけです。

それは各家庭によって変わりますので一概に言えるものではありません。

関連 【一条工務店】何で室温が上がらないの?床暖房の効果を決める大事な要素を知ってほしい。

一条工務店の家で室温が上がる原因

一方で一条工務店の家で室温が上がってしまう要素も沢山あります。

一条工務店 床暖房 熱
  • 人の熱
  • 家電からの熱
  • 調理などの熱
  • お風呂の熱
  • 窓からの熱

「内部発熱」という簡単な書き方をしていますが「人が暮らすことで発する熱」というのは思っている以上に大きいものです。

そして熱が逃げる原因でもある窓。

こちらは日差しを取り込める時に関しては室温を上げる大きな要因にもなります。

つまり窓は昼暖かく夜冷えやすいという諸刃の剣であるということですね。

高気密高断熱住宅において熱の出入りが多いことは良いことではありません。

魔法瓶のような家と呼ばれるように外気の影響を受けず

  • 出来るだけ熱を逃さない
  • 出来るだけ熱を取り入れない

という温度差の少ない環境を作りやすいことが最大の特徴であるはずです。

優れた熱交換率を誇るロスガード90と呼ばれる第一種換気を備えている事も大きな要因ですね。

関連 一条工務店 「ロスガード90」計画換気

一条工務店の床暖房は暖かさを補う補助暖房?

一条工務店の家で全館床暖房を採用されている方は紛れもなく床暖房が「メイン暖房」であると思います。

それに間違いはありません。

しかし「温度設定」という観点から見た時に床暖房は「補助暖房」という考え方のほうが良いのかもしれません。

いくら高気密高断熱住宅であるとはいえ、冬に関しては

  • 外に逃げる熱>中からの発熱

というように自然と家は冷えていくわけです。

しかしその冷え方というのは部屋やエリアの条件によって大きく異なるわけです。

  • 窓が大きいと昼暖まり、夜冷える
  • 日当たりが無いと一日中冷える
  • 人がいると冷えにくい
  • 人が居ないと冷えやすい
一条工務店 床暖房

例えば日差しのある昼間に関しては窓から入ってくる日差しの熱により部屋は暖まります。

そのために床暖房で暖める必要のある暖かさは少しで良いわけです。
※床暖房+1

一条工務店 床暖房

一方で日差しのない昼間や夜などに関しては室内を暖める要素が足りません。

そのままでは室温はどんどん下がってしまいます。

その下がる分は床暖房で部屋を暖めてやる必要があります。
※床暖房+4

このように家の中から逃げていく熱の量に対して発熱量が足りない分を補うのが床暖房の役割と思ってはいかがでしょうか?

一条工務店の床暖房は温度設定でなく室温の温度差を無くする

このように一条工務店の床暖房の温度設定は室温を一定に調節してくれるものではありません。

  • 窓の大きさ
  • 日当たり
  • 外気温

などにより同じ温度設定でも室温は大きく変わってきます。

なので床暖房のエリア設定において重要なのは窓の有無や日当たりなど室温の変化を見越してエリア設定を分けるということなのです。

全部で8エリアの設定ができる一条工務店の床暖房ですが部屋数によってはエリアが足りなくなることでしょう。

その際のポイントは日当たりの良し悪しなど室温が上がりやすい、下がりやすい場所でエリア分けをすることです。

そしてそのように条件の違う各部屋において

  • 室温が下がる要素が大きい部屋は設定温度を上げる

という調節をすることにより家全体の温度差を無くし快適な空間が出来上がるのです。

部屋によって温度設定を変えない方が良いというのは全くの間違いなのです。

床暖房の開始時期は別にして、厳寒期に人が居ないからと床暖房を稼働せず冷え切ったエリアがあるのは問題外ですよ。

家の中の温度差は寒さに直結する

コールドドラフト 冷気

なぜ家の中の「温度差」をなくすることに拘るのか。

それは温度差が冷たい空気の流れ(コールドドラフト)を引き起こすからです。

家の中に室温が低いエリア(冷たいエリア)があると、そこからフローリングを這うように冷気が流れてくるのを感じます。

まさにドライアイスから出た白い冷気がフローリングを這ってくるような様子を想像していただければと思います。

この「温度差」を無くすることが体感的な暖かさを得る床暖設定の第一歩であり完成形になります。

リビング階段からの冷気が寒いと言われるのもコールドドラフトの影響によるものですね。

一条工務店の床暖房で室温の温度差を無くする方法

このように一条工務店の家で寒さを感じない為には

  • 各部屋の設定温度を一定にするのではなく室温が同じになるように設定を変更して温度差をなくすること

がとても重要なポイントになります。

各部屋を同じ温度設定にするなどということは絶対に間違っています。

各家庭の間取りや暮らし方によって室温が下がりやすい部屋は変わります。

この部屋はこう設定しろ!という正解はありません。

しか適切な手順を踏んで設定することにより

  • どの部屋が冷えやすくて
  • どんな設定をすれば温度差が無くなるのか

という事を確認できます。

またその冷える原因によって床暖房の温度設定をどのように変更していったら良いのかも変わってきます。

この設定方法は誰でも出来るようにマニュアル化して全てこちらの記事にて紹介しております。

初期段階は基本タイマー設定編にて。

関連 一条工務店:床暖房リモコン設定簡単マニュアル 基本タイマー設定編

その後の具体的な設定方法は設定温度調整編にて。

関連 一条工務店:床暖房リモコン設定簡単マニュアル 設定温度調整編

それぞれ説明させて頂いております。

  • 初めて床暖房を設定される方
  • 床暖房を使っていても寒さを感じていた方
  • 私の設定方法に興味がある方

などに是非試して頂きたいなと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。床暖房の設定などに関してはこちらの記事もご覧ください♪