一条工務店さんではパナソニック製の浅型ビルトイン食洗機を標準採用できます。
しかしオプション料金を支払うと「深型」の食洗機に変更することも出来ます。
という疑問をお持ちの方も多いと思います。
同じ料金で深型を選べるのならば良いのですが、そこは追加料金が掛かるわけで採用に迷われる方も多いですよね。
食洗機の浅型と深型の違いはメーカーの説明では「食器点数」の違いが強く押し出されています。
そしてその差を見て追加料金を支払う価値がないと思う方もいらっしゃいそうです。
この記事をご覧いただくと
- パナソニック製食洗機の特徴
- エリアごとの浅型と深型の違い
- 深型が使いやすい決定的な点
などがお分かりいただき食洗機の能力を余すこと無く使っていただけるようになるかなと思います。
一条工務店のビルトイン食洗機
我が家で使用している食洗機は2016年に販売されていたパナソニック製ビルトイン食洗機のM7シリーズになるかと思います。
一条工務店さんで採用される食洗機の品番がちょっと違うのは販売店専用モデルのような扱いだからなのかな?と思います。
2018年現在はこのパナソニック製ビルトイン食洗機はM8シリーズへと進化しているようです。
私が使っているM7シリーズとの大きな違いは以下になります。
ビルトイン食洗機M8シリーズの特徴
ムービングラックプラス
上カゴの可動範囲が広がり食洗機上部の使い勝手が大きく改善しているようです。
これに伴い下部のピンの形状も若干変わっているようです。
安定性が増したということですがピン形状の変更であり基本的な使い勝手は私の機種と同じものとして説明せさせて頂きますね。
3Dプラネットアーム洗浄
先程紹介したムービングラックプラスにより上カゴの形状が変わったこともあり新ノズルで洗浄パターンが若干変わったようです。
マイナーチェンジであり大きな変更は無い
先程紹介したもので上カゴの仕様変更などはコツを覚えれば確実に使い勝手が良くなりそうですね。
食洗機上部のスペースを有効活用できるのは深形を選んでこその機能かなと考えます。
カゴ形状やピン形状が若干変わりましたがこれは型式が新しくなる度に改良が重ねられている点ですね。
2018年夏現在ではこの新仕様の食洗機が一条工務店さんで採用されているようです。
とりあえず今回紹介します私のM7シリーズとは「大きな差」は無いものとして説明を続けさせて頂きます。
K8シリーズにはノック2回で扉がフルオープンになる仕様があります。
こちらはドア材などの指定がありそうですので一条工務店さんに採用することは難しいようです。
実質的にパナソニックのラクシーナなど指定キッチンに採用されるモデルなのかなと思います。
深型=食器点数の多さではない
浅型と深型の決定的な違い
みなさん浅型と深型の違いってどんなイメージでしたか?
一般的には深型って浅型よりも食器がちょっと多く入る的なイメージしか無いのかなと思うのです。
パナソニックさんのHPにも一応このような比較がされています。
大きく分けて3点
- 庫内容量 40L→60L
- 対応人数 5人→6人
- 食器点数 40点→44点
庫内の寸法以外ではこのような差として紹介がされています。
深型は確かに庫内全体のサイズが大きいので容量は1.5倍とかなり大きくなっていますよね。
一方で人数や点数に目を配るとそこまでの差がないような気がします。
一条工務店さんで浅型タイプから深型タイプに変更すると我が家で建築していた当時で50,000円のオプション料金が掛かっていました。
この差だけを見るとこの50,000円というオプション料金を支払う価値を見いだせずに仕分け対象にされる方も多く見受けられます。
しかし断言します。
浅型と深型の違いを比べてみる
それではポイントとなる場所をエリアごとに紹介してみましょう。
お椀エリア
まずは下段にあるお椀などを入れるピンのエリアです。
こちらは浅型と深型の違いは余り感じません。
上カゴを外した場合に深さが3cmほど違いがあります。
しかし普段は上カゴを外すことはほとんど無いのであまり気にする点はないのかなと思います。
大皿エリア
大皿などを建てられるエリアは標準と深型では高さが全く違います。
このように高さでいうと最大で25cmと30cmという5cmの差があります。
この差が大きく出るのが大皿でもありまな板でもあります。
我が家では使っておりませんが例えばiittala(イッタラ)のティーマプレートは26cmというサイズがあります。
この皿は25cmが限度の浅型には入らず30cmが限度の深型にのみ入れることが出来ます。
またまな板ですが我が家で使用しているタイプ。
この29cmという絶妙なサイズのまな板を立てて入れることが出来ます。
せっかく食洗機があるのに普段から使うまな板や皿を手洗いしなければならないのはストレスになりますよね。
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小物エリア
こちらは小物などが入るカゴのエリアです。
こちらも浅型と深型では高さに大きな差があります。
このように高さでいうと最大で23cmと27cmという4cmの差があるように見えます。
あまり大きな差に感じられないかもしれませんね。
これは恐らくこの高さはは上カゴをある程度移動できる高さとして測定してあるのかな?と思います。
この差を感じられるのがお玉などのキッチンツールを入れる場合になります。
一般的なお玉って調べてみると柄が24cm~26cmの場合が多いようです。
実際は柄が26cmでも全体で30cmを超えたりします。
もちろんお玉を小物入れに立てるとちょっと斜めになりますので高さ限度を少し超えた位であれば入らないことも無いのです。
このお玉は柄の部分で26cm、全体では30センチ強になりますが余裕で入ります。
しかし浅型の23cm(庫内内寸高さ25cm)が限度では立てて入れる事ができるお玉はかなり限られるでしょう。
同じように菜箸も長さによっては立てて入れることも出来るわけです。
この菜箸は33cmありますが小物入れに斜めに立てることが出来ればこのまま入れることが出来ます。
しかし小物入れが満杯の事も多く上カゴや下カゴに横にして入れることも多いです。
上カゴエリア
こちらの上カゴエリアも標準と深型では大きな差が出ます。
こちらの図は最新式のM8タイプのムービングラックになっているようです。
しかし高さを調べると旧型のM7変わらない感じなので同じものとして進めさせて頂きます。
先ほども紹介しました通り深型高さ制限が14.5cmになりますので一般的なビールグラスなどは入れることが出来ません。
普段お使いのグラス関係の高さにもよると思うのですが、晩酌でビールグラスを使う方にとってはこの高さ制限はちょっと痛いところです。
食洗機庫内を全体的に見て
ここまでは細かいエリアとして見てきたのですが最後はこの大皿エリアと小物エリアの上のスペースですね。
我が家ではこのエリアは最後にボウルやザルなどを入れることが多いです。
浅型タイプと深型タイプとではこのエリアの余裕感が全く違うかと思います。
これは先程も説明しましたとおり深さ内寸の9.5cmの差がダイレクトに関係してきます。
この差は本当に大きい。
このエリアは食器点数には換算されていないスペースかと思うのです。
しかしザルやボウルに限らずに最後に上にかぶせて入れる事が出来るので他のエリアに入らなかった物を最後に入れるスペースを持っていることは食洗機を最大限に使用するという事を考えると大きな違いです。
まとめ
パナソニック製のビルトイン食洗機の浅型と深型の違いに注目してみましたがその違いをお分かりいただけましたか?
食器点数の違いや庫内容量などの単純な違いだけをみると大きな差ではないと思うのです。
そして半端な数の食器やキッチンツールしか食洗機に入れられない方。
このような方々が
などのレビューをされるのかなと思います。
そういう意味でも食洗機の様々なポイントで適応できるサイズの大きい深型オプションは絶対に欠かせないオプションになると強くお伝えしたいです。
このコツを掴んだ人と掴んでない人では食洗機に対する感想は大きく変わるものと思います。
食洗機を浅型と深型で迷っている方にはぜひとも深型を選択して頂きたいなと強くオススメしたいと思います!