ビルトイン食洗機の取付における施工不良について一条工務店さんに対策をしてもらった記録。

一条工務店で標準採用できるビルトイン食洗機。こちらの施工不良についてブログ上で指摘が上がって初めてその危険性に気付かされました。
まさかなと思い半信半疑で我が家の食洗機の施工を見るとまさに同じような施工がされていました。その確認方法から対策をして貰ったまでの記録です。
確認とその後の対応については担当の監督さんや営業さんとよく相談の上で行って下さい。
今回の食洗機問題
この食洗機の施工に関する問題は伊藤@横浜さんがブログ上にて記事にされたことから初めて知りました。
まさか最近引き渡されたばかりの我が家も同じではないよな。。。。と思って確認した所、まさかの同じような施工になっていました。この食洗機の取付に関しては取付設置説明書に記載されている注意事項に反したものであります。
※文字が小さくて見難い方は画像はクリックで拡大できます。
このように「死亡や重症を負う恐れがある内容」として上げられる警告事項に記載がありました。
また標準的なコンセント取り付け位置としてこちらの例が挙げられていました。
※こちらは深型タイプの設置位置なので、標準タイプはコンセント取り付け位置が若干上になっているようです。
注意事項として書かれていることは最悪の事態を想定してのものであり、恐らくほとんどの場合はこのような最悪の事態にはならない物と思いながらも、やはり施工としてはしっかり守ってもらわないと困るなと思います。
特にもこの場所は住設に隠れていて目に見えない場所であり、稼働するのは我が家の場合は夜間で異常に気付きにくい事からもこの部分だけは見逃せません。
恐らくこの指摘記事を拝見しなければ私も気づかなかったと思いますし、気づかなければ気になることもなく過ごしていたんだろうと思います。でも知ってしまったからにはそのままにしておくことは出来ません。
我が家で使用している機種
我が家で使用している食洗機はパナソニック製のNP-45ME7Wという機種になります。一条工務店さんで標準装備されている食洗機に深型のバイオパワーオプションを付けたモデルになります。

着手承諾時の仕上表一覧にはこのように記載されていましたが、実際に取り付けられていたのはNP-45ME7Wでした。型式が変わっているのはバージョンが新しくなったのかな?と思います。
パナソニックさんのHPに出ている機種では型式が若干違うのですがこちらの機種相当なのかなと思います。今回の取付説明書などもこちらの機種を参考にしております。
我が家の施工状態
食洗機下までへのアクセス
食洗機の電源関係の設置状況を確認するためにはこのような作業が必要になります。
食器洗い乾燥機下の引き出しの撤去
我が家は深型の食洗機なので、食洗機下の引き出しの高さは低いものになっています。

引き出しは手前まで引いた後に上に上げながら引っ張るとレールから外れます。

この引き出しの外し方は一条さんの引き出し全て共通ですからね。
棚板の撤去

棚板は手で引っ張ると簡単に外れます。レールは邪魔なので奥に押し込んでおいても良いでしょう。

このように引っ張ると簡単に外れてくれます。
施工状況の確認
さて、肝心の中を見るとこのような施工状況になっていました。

やはりコンセントがそのまま床面。。。ではないのですが排水ホースのジョイントと思われる部分に配線部分が乗ったままになっていました。
注意事項にあった「床面にコンセントをころがさない」は確かに守られているような気もします。床面には触れてませんからね。でも何となく納得いきません。
監督さんへ連絡
入居して既に5ヶ月が過ぎていますが、入居時に気づいていた家のもろもろの修正がちょうど行われるところでした。
その打ち合わせに為に監督さんから連絡が来たので合わせてこの食洗機の施工についてお聞きしました。
食洗機の施工について疑問を呈する記事が上がっていること、我が家も確認したら同じような施工になっていたこと、設置をどのように指示していたのか?今後どうすべきか?をお伺いしたところ、確認後に直ぐに連絡がありました。
施工状態を把握していたのか?
こちらは食洗機の設置に関しては標準施工のようなものはなく設置後の動作確認はするものの設置状態の確認を監督さんはしていなかったとのことで、このような施工になっている事は初めて知ったとの事でした。
食洗機の下の引き出しを開けて棚板を外してアクセスする旨はもちろんご存知でしたが、設置状況は確認されていないようでした。
このような施工になっている理由
外壁面に設置されるキッチンにおいてHRDより断熱材が施工されてくる関係で食洗機のコンセントは施工がされてこないとのこと。
後に外壁面にコンセントを施工することが大変なのでこの場合はこのような施工をしているとの事でした。

もちろん図面にはこのようにコンセントマークが記載されています。通常では配線も通ってきているのかなと思い上棟直後の写真を見ると、この部分のコンセントボックスは配置されておりませんでした。

上棟後のこの写真を撮った後に、天井から壁伝いに電気配線を垂らしてくるわけですね。
外壁面に関しては断熱材があるので通常は必要な断熱材が削られてくると思うのですが、この場合は三連窓の右側から垂らしてきたのかな?下の断熱材は。。。適時削って配線を表に出したのでしょうか?
この辺の作業は確認してなかったので分かりません。
キッチンも食洗機も社外品を入れている訳でもなく一条さんで指定された物を採用しているので、しっかりコンセント計画をすれば十分対応可能な気もするのですがどんなものなのでしょうか?
このような施工は外壁面に設置されるキッチンだけなのか?
今回の担当監督さんの説明では外壁面に施工される断熱材の関係でコンセントを設置していないということでした。
よって、家の内壁面?という言い方が合っているのか分かりませんが、内壁面やアイランドキッチンなどの外壁面でない壁に設置されたキッチンへの施工はしっかりしているという事でした。
皆さんの施工はどのようになってらっしゃるのでしょうか?
その後の対応について
コンセントは現在壁に取り付けられるものが剥き出しで配線されているので、露出用のコンセント?のようなものがあるのでそちらに交換をしたい。コンセントは床面に転がしたままです。という事が最初の監督さんからの提案でした。
しかしながら先程紹介した通り取付設置説明書に警告事項として「コンセントを床面にころがして電源プラグを差し込み使用しない」と書いてある旨を追求したところ、やはりその注意事項の確認をしておらずそのような注意事項があることも分かっていませんでした。
外壁面に施工することが難しいのであれば不慮の漏水時などに感電・漏電がしないように取付をするようにお願いをしました。
実際の対応状況
とりあえず対応後の写真がこちらになります。

対応してもらったこと
壁面取付用のコンセントが露出していたものをこのようなコンセントに交換してもらいました。
標準施工では食洗機の奥の壁面に設置となっておりますが作業性が悪い点からこの位置への取り付けで納得しました。
深形の食洗機だと腕一本は届くのですが、作業をしようと腕を2本いれると中を覗けないですしとても作業できる状態ではありませんでした。
食洗機の本体を外せば作業自体は出来たのかとは思いますが。。。。本体を外してもキッチンの構造体(写真奥にある板のようなもの)が邪魔で壁面の指定取り付け位置にコンセントを取り付けるのは相当大変そうでした。
今回はそこまでの必要は無いということでこの施工でOKをしました。
この対応で良かったのか?
そもそも取付状態が取付設置説明書に準じていないことから対応をお願いしていました。注意点は大きく2点だったと思うのですがこれについて私の判断をお聞き下さい。
コンセントの取り付け位置
コンセントはこのような食洗機奥の壁面の指定位置に取り付けるように指示がされていました。
この取り付け位置の根拠は、漏水の場合に水が直接コンセント上にタレない部分ということで奥の壁面を指定しているのだと考えました。
実際のところを考えると一条さんのキッチンの食洗機取り付け位置には食洗機の下に引き出しがあり、その下に棚板が有る構造になっています。
その下に設置したコンセントまで水が回る可能性はゼロとは言いませんが少ないのかなと思い作業性を考えて自分なりに設置に了解をしました。
コンセントの取付向き
コンセントの取付向きに関してもこのような記載がありました。
電源プラグはコードが下向きになるように設置し、コンセントに奥まで差し込むように指示があります。
コンセントを逆向き(上向き)に取り付けるとプラグの接触が不安定になり異常発熱する可能性があるとの警告がありますね。
今回の取付向きは下向きではありませんが、しっかりと固定されておりコードも干渉がなくコンセント部分が不安定になる要因が無さそうだなと思い了解をしました。
ちなみに床面に遊んでいるアース線や奥で遊んでいる電源コードですが、下手に束ねたりすることにより異常発熱の原因になるということであえてそのままにしようということで電気屋さんと監督さんと相談をしました。
作業終了後の片付け
取り外した棚板と引き出しを中に入れて作業をします。

棚板を入れるのは簡単ですが引き出しですね、こちらはレールを出した後に。。。

このレールの上に引き出しを載せてそのまま置くに押し込むと取付が完了します。一発で入るという感じではありませんが多少ガチャガチャしてるとレールに乗った感じが分かると思います。
まとめ
今回の対応は取付設置説明書に準じたものではありませんので決して褒められる内容ではないと思います。
この方法で良かったのかと聞かれると、注意事項に指摘されている内容に準じていないのでダメだという事になるのでしょう。
今回は作業に立ち会う中で電気屋さんと監督さんと相談しながら私なりに納得した上でこのような施工をしてもらいました。
これには現場で見た作業性と、当日の私の時間的な都合などもありました。
私自身、電気工事に関わる知識があまり無いのでこれ以上ベストと呼べる対応策は思いつきませんでした。
いや、取付設置説明書通りにやるのがベストなのは分かるのですが簡単に出来そうも無いこともあるのですよね。
これに関して対応を個別にお願いする方は取付設置説明書通りに取り付けするようにお願いしても全く問題ないと思います。
そもそもの問題はこの施工が恐らく電気工事業者さんに丸投げされて、一条さんとして明確な施工指示が成されていないこと。そしてこの取付状態が危険なものであるという認識が甘い、危険だという認識が無い事でチェックしたとしてもスルーされた事に有るのではないかと思います。
もっとお詳しい方が今後の対応策を一条さんとお話下さる中で、このような施工がなされていることがそもそもの原因であることが周知され一条さんとして何かしらの対応がなされると良いなと思います。
その際に今回の私のようは施工ではやはり良くないと言うことであれば改めてしっかり対応してもらいたいなと思います。
取り急ぎの対応をしてもらいましたという事でこの記事は終わりにしたいと思います。
後日談:一条工務店さんの対応
この記事を書いた後にInstagramを中心として多くの方のコンセント施工が本来あるべき姿ではない事がわかりました。
施工においてはしっかりと対応されていた方が居らっしゃる一方で私と同じような施工の方も多かったようです。
その後に一条工務店さんへの多数の問い合わせがあったことから、その後にビルトイン食洗機の施工をする際にはコンセントが床に落ちているような施工にはなっていないようです。
パナソニックさんの指定する取り付け方法ではありませんがとりあえずの対応をしていただいたという事になります。
恐らくですが2017年の夏以降を目安に住設を取り付けた方はしかるべき設置がされていることと思います。
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