一条工務店のお風呂に採用できる窓ガラスには
- トリプル樹脂サッシ
- ブラインド内蔵のペアガラスサッシ
の2種類があり、それぞれ透明とかすみガラスが選択できます。
断熱性に優れるトリプル樹脂サッシのかすみガラス。
ブラインドを使って中を完全に見えなくするブラインド内蔵サッシ。
この2つのガラスを検討する際にポイントとなるのが「かすみガラス」を採用した際にどれだけ中が透けて見えるのか?だと思います。
私自身がトリプル樹脂サッシのかすみガラスを使用していて、外から見える浴室内の透け具合が気になったことはありません。
しかしかすみガラスでも外からの透け具合が気になる方がいらっしゃるのも事実です。
今回は一条工務店のお風呂に設置する窓において「かすみガラスでの外からの透け具合」の違いがどうして発生するのかを考えてみたいなと思います。
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一条工務店の浴室(お風呂)
一条工務店のお風呂は大きく分けて2タイプになります。
大きさは1.0坪と1.25坪になりますがその違いは洗い場の広さの違いになります。
スマートバス
大きな鏡が印象的なスタイリッシュなイメージになっていますね。
家のタイプによってはオプション料金を支払うことにより採用が可能になります。
i-クオリティシリーズ
こちらのi-クオリティバスのシリーズもスマートバスと基本的な作りは同じです。
中身のデザインや浴槽の形や鏡やボトルラックなどの違いはあります。
こちらは基本的にオプション料金が掛からずに採用が出来ます。
基本的な構造は同じ
これら2種類のお風呂に関しては
- 色のラインナップ
- 鏡の種類
- 収納の違い
- お風呂の形の違い
など細かい仕様の相違はあります。
しかし今回のポイントとなる窓の大きさや配置のルールは変わりません。
今回はスマートバスを前提として話を進めさせて頂きます。
トリプル樹脂サッシに比べてブラインドサッシは寒い
そんな中で2種類あるサッシを性能面だけで考えると大きな違いがあります。
こちらの説明にありますトリプル樹脂サッシがペアガラスサッシに比べて約5倍の断熱性能!
まさにこのペアガラスサッシがブラインド内蔵サッシになります。
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
同じ条件で窓ガラスの表面温度にどれだけの差ができるのかを測定してみました。
外気温が0℃の状態で内側の窓ガラスやサッシ部分の表面温度にはおおまかに3℃ほどの違いが出ました。
関連 トリプル樹脂サッシと比較してブラインド内蔵サッシはどれだけ寒いか?
かすみガラスの透け具合
私の考えは簡単に言うとそういう事なのです。
しかし問題になってくるのは、かすみガラスにした際の外からの見え方になります。
まずは我が家の浴室において、外からどのような見え方になるのかを実際にご覧ください。
我が家のお風呂はこのようなレイアウトになっています。
写真の撮影場所は家の外壁から1メートル程度のフェンスから。
浴室内に人が居ない時の外からの見え方はこのようになっています。
人が立った状態を想定して高さは若干足りませんがくまのプーさんにお手伝いをしてもらいました。
裸の人とはちょっとだけ色合いが違いますがご勘弁ください。
まずは浴槽の中から窓に近い位置に立った状態を想定してみましょう。
この状態でかすみガラスを通してどのように見えるでしょうか?
プーさんは赤い服を着ていますし黄色で肌色よりは目立ちますが、人が裸で立ちすくんだ場合には人がいるなというのが分かる程度かなと思います。
次に浴槽の向こう側の洗い場に立っている状態を想定してみましょう。
浴槽の向こう側を想定して窓からはこの位の距離をとってみました。
この距離になると人が居るのは認識できますが、ほとんど分からない状態かなと思います。
実際に立ったままシャワーなどを浴びる際を考えると、もうちょっと窓からは距離がありそうな気がします。
ここまでの私の検証を見ると、窓に近づいて仁王立ちでもしなければ問題がないように思います。
しかし一方で透け具合が気になるという方がいらっしゃるのも事実です。
この違いはどうして起こるのでしょうか?
かすみガラスの透け具合が目立つ場合
我が家ではあまり気にならないと思ったかすみガラスの透け具合。
一方でかすみガラスの透け具合が目立つという感想を持つ方が居るのも事実です。
関連 お風呂の窓・・・外からどんな風に見えているのか実験してみました
窓際に張り付いている写真は我が家の位置よりもかなり窓に近づいているような気もします。
こちらの記事を拝見すると我が家よりも全体的に透け具合が目立つような気もします。
これはどうしてなのでしょうか?
これから打ち合わせをする方はどのような点に気をつけたら良いのでしょうか?
窓は小さくすると透け具合も気になりにくい
こちらにあります一条工務店さんのお風呂。
大開口の大きな窓から差し込む光がとても印象的ですよね。
スマートバスの場合は大きな鏡と相まって新居での暮らしが楽しみになってきます。
がしかし。
大きな窓は寒さの原因となるのはこちらの記事でもお伝えした通りです。
関連 トリプル樹脂サッシと比較してブラインド内蔵サッシはどれだけ寒いか?
しかし今回のポイントはそういう事ではありません。
こちら大きな窓を配置出来る間取りの場合を考えてみましょう。
浴槽の脇に大きな窓が配置される事から、同時に洗い場までが見えてしまうような間取りになります。
一方で我が家のような窓を小さくするような間取りの場合はどうなるでしょうか?
窓を小さくするように間取りを作った場合にはこのように浴槽に対して直角といいますか。
洗い場方向が見えないような間取りを作ることが出来ます。
もちろん洗い場方向が見える方向に小さい窓を配置することも出来ますが、今回は別の理由もありこの方向を紹介させて頂きました。
またお風呂の窓際に立つと透け具合が多少気になることは気になります。
しかしあえて窓際に仁王立ちするようなシチュエーションがどれだけあるでしょうか?
窓ガラスの水切りをするという事があるかもしれませんが、そもそも浴室を使用後にしっかりと換気が出来ていればそんな作業をする必要も無いんです。
関連 一条工務店の風呂は換気扇無しでもカビは発生せず掃除の手間も少ない
また今回は詳しくは触れませんが、このような窓配置をすることにより鏡の範囲を小さくすることが出来ます。
このような大きな鏡が印象的なスマートバスですが、この鏡が日々のお掃除の天敵となります。
我が家のような間取り配置にすることでこの鏡をかなり小さくすることが可能になります。
- 窓ガラスを小さくして寒さ対策とする
- 鏡を小さくすることで掃除の手間を減らせる
- 結果的にかすみガラスの透け具合が気にならない浴室になる
という様々なメリットを同時に実現できることになります。
ダウンライトの配置も透け具合に関係がある?
また大きな割合では無いものの、窓の配置とダウンライトの位置関係も透け具合に関係があるのでは?と思っています。
一条工務店のお風呂にはダウンライトが2個設置されます。
こちらはお風呂の向きなどに関係なく設置される場所が決まっています。
洗い場の上とその真横の浴槽の上になります。
この場合に窓の配置により外からの見え具合に違いが出てこないでしょうか?
このような配置の場合には後ろのダウンライトの影になり、外から人影が目立つ要因になってはいないでしょうか?
一方で我が家のような小さい窓の配置の場合には、窓際のダウンライトの真下に立たない限りは影になることもなく目立ちにくくはないでしょうか?
大きな割合では無いと思いますが、これもかすみガラスにした際に外からの見えやすさの一因となっているのではないか?と考えています。
一条工務店のお風呂には小さい窓にかすみガラス
一条工務店のブラインド内蔵サッシを採用しない場合に、浴室ではトリプル樹脂サッシのかすみガラスを選択することになります。
その透け具合に関しては大きく
- 窓の大きさ
- 窓の配置
- ダウンライトとの位置関係
が関係しているのでは?と思います。
我が家のような窓の配置にすることで、かすみガラスでの透け具合は最大限に軽減できると考えています。
またお風呂の窓に関しては周りの環境によるところも大きいと思います。
お風呂の窓の向こうが常日頃から視線にさらされる場所なのか?
お風呂からブラインドを開けて外の景色を楽しめるような立地なのか?
普段から昼間にお風呂に入る生活習慣で採光を重視するのか?
様々な要因はあると思いますが、私個人的にはお風呂の窓は小さくかすみガラスに。
そして鏡を小さくする間取りを組めるように考えられると良いなと思います。
さらには我が家の建築時には選択出来なかった「窓がないお風呂」も、選択肢の一つに積極的に加えて良さそうだなと思います。
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