分電盤の設置・蓄電池に備えて



我が家で間取り検討時に困ったことの一つとして分電盤の設置位置の問題がありました。将来的に蓄電池を導入しようと思った時に困らないように分電盤の位置を考えると色々と考慮しなければならない事が多いです。分電盤の取り付け位置の条件?のような事を書いた記事に関してもあまり見たことがない気がするのでそれらを絡めて記録に残しておこうかなと思います。

この記事の内容に関しては2016年1月頃の情報を基本として書いていますので、現在の状況とは異なる内容が含まれる可能性をご了承下さい。

分電盤の設置について

我が家で取り付けた分電盤

以前までは一条工務店で家を建てる方はほとんどの方が太陽光発電を採用されていましたよね。そして今までの全量買取制度を利用した際には、分電盤は太陽光用の物と別れて2個設置されていたと思います。こちら閑古鳥さんの家に設置されている分電盤です。

このように縦方向に2個取り付けたり、横並びに取り付ける方もいらっしゃいますかね。我が家も当然このように別れるのかと思っていたのですが、設計さんから伝えられたのは分電盤は1個になりますという事でした。

1個になった理由が我が家で14.3kwの「余剰買取」を利用しているからなのか、単なる製品の省スペース化のような感じで統合されたのか。理由は定かではありません。打ち合わせ中の方は間取り検討時から分電盤の数などを設計さんに確認しておいた方が良いかもですね。

取り付け場所の制限

今までの分電盤と違い通常の分電盤と太陽光の分電盤が一体化したことにより、2方向を壁に囲まれた1マス幅には取り付けられなくなっているようです。

我が家で言うと、脱衣所のこんな感じの壁に囲まれた場所は以前は分電盤がピッタリ入ったそうですが現在はギリギリ入らないとのこと。

分電盤設置場所の一般的な考え方

分電盤の設置位置に関しては人それぞれ考えがあると思います。多くは洗面所などの普段生活しないスペースに配置する方が多いですよね。またキッチンの近くなどに配置される方もいらっしゃると思います。

どちらもドライヤーや調理器具など熱量が多い物を使う可能性が高いので、ブレーカーが落ちた際に直ぐに復旧できるという点からも理にかなっているのだと思います。普段生活する空間から極力目立たない場所に設置するという考え方の一方で、いざという時に近くにあった方が良いという考え方からリビングなどに取り付ける方もいらっしゃいますよね。これは設計する人の好き好きでしょうか。

平屋は意外と設置出来る場所が少なくなりがち

我が家を設計するにあたりバリアフリーなどの観点から、そしてなにより予算的な観点から以下の点を基本に考えました。

  • 廊下は出来るだけ作らない
  • 扉はほぼ引き戸にする

平屋でこのような条件で間取り検討をされる方は多いのではないかと思います。しかしこの条件で間取りを考えると予想以上に分電盤を設置できる壁が少なくなってきます。厳密にいうと設置出来る壁はあるのですが、LDKなどの居室を除き普段から目に触れないような場所に設置しようとすると設置位置がかなり少なくなる可能性があります。そうです、我が家は出来るだけ生活空間から見えない場所に取り付けたかった派です。

蓄電池への対応も考える

現在は太陽光の売電価格も単価がかなり下がっていますよね。ZEH対応などを考える方以外では太陽光を設置しない方も増えていると思います。逆に言うとこれから太陽光を設置する方は将来的に蓄電池などへの対応を考える方も多いかなと思います。その際の準備まで考えると分電盤の設置場所に関してかなり頭を悩ませそうです。

私が皆さんのブログを徘徊して設計時に考えた、将来的に蓄電池に対応するために出来うる対処法です。ここからの内容が2016年1月現在で調べた内容になりますので内容に関してはご自身での再検証をお願いします。主にONEエネルギーさんのレンタル蓄電池を前提に考えました。

蓄電池用の分電盤の設置場所を確保する

蓄電池を採用した場合には専用の分電盤を配置しなければならないのが一般的のようです。また、蓄電池用の分電盤と普通の分電盤の配線を接続しなければならないので出来るだけ近くに配置出来る場所を確保したいところです。問題はその分電盤のサイズが分からない事ですが、一般的に必要な1マス分の巾を確保しておくことにしました。

野外からの配管ルートの確保

野外に設置されている太陽光のパワーコンディショナーから室内にある蓄電池用の分電盤までの配管ルートを確保しておかなければなりません。パワーコンディショナーは10kw以上の太陽光を載せていれば2基設置されているはずですよね。

この配管ルートの確保に関してはエアコンのスリーブ配管を設置しておくのが一番手っ取り早いかなと思います。ここでの注意点としては

  • 図面上ではエアコンの設置を前提に表示をしてもらわなければならないので、そもそもエアコン設置をする場所がないと配管の指示が厳しい可能性があります
  • スリーブ配管とセットでエアコン用のE付きエアコン用コンセントが配置されて外せない可能性があります
    →エアコン用のコンセントは追加料金が掛かります。
    →エアコン用コンセントを2口のアース付きコンセント等に変更することは可能です。
  • 自立運転用コンセントの1本を分電盤(スリーブ配管)の近くに配線しておく
    →将来的に停電時に外に設置している蓄電池を運用する際に必要かなと思います。外のパワコンから直接電源を取ることに関しては補償問題もありますので作業に関してはかなりグレーゾーンというか微妙です。設計さんによってはパワコンから直接電源を取ることを問題なしとして設計されている方もいらっしゃるようですが、一条さんとして公式に対応している件では無いと思うので念の為にという事です。
    →自立運転用のコンセントを活用するのは災害時に自立運転で発電した電力を蓄電池に溜めておくために必要なものです。蓄電池が実用段階になって普段から発電した電力を溜めておくためのものではありません。その際にはパワコンから直接電源を取る方法になるのではないかと思うのですが。。。よく調べていない件になります。
  • 蓄電池用の壁面リモコンなどを他の場所に設置したい方はそこまでの空配管が必要です
    →分電盤の設置位置によっては蓄電池の稼働状態を確認するモニタが見難い場合もあるかもしれません。またLDKなどのリモコンを集約している場所にまとめたい方はそこまでの空配管があると安心かもしれません。

これらはあくまでエアコンのスリーブ配管から配線を室内に引き込んだ場所に分電盤を設置できていた場合のお話です。室内の分電盤の配置が外壁面から奥まった場所の場合はそこまで配線を引き回さなければなりません。その為には空配管を数本引き回さなければなりません。

この配管の本数に関しては現状採用されている方の多い蓄電池で必要な配管数を前提に設計するしかないのでしょうがやはり不安な面もあります。やはり出来るだけ外壁面から近い場所に分電盤を設置できるように設計出来るのならば一番良いのかなと思います。

空配管を配置する場合は径の太さや本数にもよりますが、私が調べた時点では4~5本あれば安心だったかな?必要な径が分からないのですがΦ28ミリ配管を設置した場合@8,300円×5本=41,500円の出費が必要になります。結構な出費にはなりますね。

将来的に一条さんが主導して蓄電池の普及が進むと仮定した場合には壁の断熱材に穴を開けたりする工事に関しても作業を頼めるかなと思う反面、全く希望的観測でしか無いことですから、現状での準備もある程度必要かなと思うわけです。

ここまでのまとめ

よって、簡単に書くと以下の項目に対して準備をしたという事になります。

  1. 蓄電池の置き場所候補の選定
  2. 蓄電池用の分電盤の設置候補場所の選定
  3. 蓄電池置き場から分電盤までの配線ルートの確保
  4. 蓄電池を非常時に動かせるように非常用電源の確保

現状で既に間違った情報が含まれている可能性もありますが、突っ込まれても詳しくないのでお教え下さる方は優しく教えて下さると助かります。

我が家の分電盤設置場所

このように蓄電池に備えた上で分電盤を設置するにあたり我が家で候補に上がったのは主寝室の仮WICの棚板の上です。

幅1.5マスの棚板の上に通常の分電盤を配置し、蓄電池用の分電盤は右側面の壁に設置する計画をたてました。隣にある三枚扉の押入に合わせて垂れ壁を作ったんですがそれが若干仇となっています。タレ壁が無ければ蓄電池用の分電盤配置に余裕があったのですが、、、タレ壁があることで分電盤関連の目隠しにもなりますから良し悪しでしょうかね。

外壁面には分電盤は設置出来ない?

設計さんによっては外壁面に分電盤は設置できませんと仰る方も居るみたいですね。これは分電盤を設置する際に電気配線が集まる為に配線を通す場所が必要になるからです。通常外壁面には断熱材がビッシリ配置されていますから、これを削ってまでは配置できないという意味かと思います。

しかし、壁をふかす事によって外壁面に分電盤は設置が可能です。設置場所をどうしても外壁面に沿った場所にしたいのであれば、分電盤の部分だけでも壁をふかすと設置が可能になります。分電盤の為に壁をふかした様子を建築中になりますが記録していますので宜しければご覧ください。

また注意点として、家の内側の壁であっても構造壁の場合はそのまま分電盤を設置できない壁があるようです。その際も同じく壁をふかす必要があるようです。床暖のHB(ヘッダーボックス)と違い、ユニットバスに面した壁面などでも設置には問題ないようです。

蓄電池の設置場所の確保

太陽光パワコンの設置場所の条件

あまり話題に上がらないパワコンの設置位置ですがこれにも一応条件があるようです。

パワコンを設置する外壁の長さが1.5マス必要になるようです。

図面では赤丸の位置がパワコンの設置位置になります。パワコンと分電盤の距離の制限は無いようなのでどこでも構わないのですが、蓄電池を想定するとあまり離れた場所には置きたくないです。

また、設置予定の壁面内側にロスガードなどの機器があると設置後の配線作業が出来ない為にロスガード部分はカウント外のようです。

よって、我が家の洋室(子供部屋)があるこの北側の壁面にパワコンを配置しようと思うと、ロスガード部分には取り付け出来ない上に1.5マスのスペースが必要なので設置されている窓を小さくする必要があるわけですね。

蓄電池の理想的な設置場所

特にも夏場に本体が加熱されることにより能力が落ちないように、出来るだけ直射日光を避けられる場所が良いと言われるようですね。そうなると北側の壁面が有力な設置場所になるのかなと思います。

意外と困る蓄電池設置場所

我が家は東西に長い平屋なので南北方向には割りと長い壁面があるわけです。なので計画が必要ではありますがそれなりに蓄電池を置こうと思うと場所だけはあるわけです。蓄電池をレンタルしているONEエネルギーさんの蓄電池設置イメージを見ると、横方向に240cmの設置スペースの余裕が必要なようです。実際に設置されているさすけさんからも実際にはそこまでのスペースは必要ないというお話は頂いていますが、スペースを確保出来るのならばそれに越したことはありません。

直射日光が当たりにくい北側の壁ですが、その他にもパワコンと近く、室内とのアクセスが良く、作業性が良い場所となると場所が限られそうです。北側には通常エアコンの室外機やエコキュート本体なども置かれることが多いと思うので予想以上に設置場所には苦労しそうです。

我が家では北側の壁面にある程度余裕がありましたが、2階建てのお宅で家の形状によっては本当に蓄電池を設置する場所に困る場合もあると思います。なので蓄電池を将来的に想定される方はある程度の場所を確保しておく必要があるかなと思います。

また、蓄電池と太陽光のパワコンの場所は近いほうが良いのは間違いないのですが、離れていても外壁面(水切りや基礎部分)を使い配線を引き回す事も可能ではあります。

まとめ

蓄電池が何年後に実用段階になるのか、どこまで普及しているのか現状では全くわかりません。しかし太陽光の売電価格の固定期間が終わった際に実用段階であれば是非とも導入したい物だと思います。また、太陽光の売電単価が高く太陽光を一斉に設置していた層の固定期間が終わる頃を見計らって蓄電池の需要はますます高まり、もっと低価格で実用域に達した製品もこれからどんどん開発が進むのではないかと期待します。

これから蓄電池の大きさ、設置条件、お値段がどのように進化していくのかはわかりません。もちろん完全に後付に対応した物も多く開発されるとは思いますが、一条ハウスは特徴的な分厚い断熱材もありますからね。現状で対応出来る設置場所、配管などの準備をしておくことは決して徒労には終わらないと思います。

私の記事内容に関しましては独学で他人のブログを読んでの受け売りの知識を元に書いています。これから設計される方で蓄電池に備えられる方は是非ともご自分で設置条件などを調べて見てくださいね。最近はテスラなどの新しい蓄電池も話題になっていますしね。

最後に蓄電池を設置している一条ブロガーの大御所として、今更ではありますがさすけさんの記事を紹介させて頂きます。私なんかの記事よりも参考になりますので是非ともご覧下さい。



4 件のコメント

  • 別に屋外側に分電盤を設置出来ない事は無いですが、一条さんはみっともない梁型がつきます。
    一般に分電盤の高さは320mm位ですが一条さんの梁型は300mmしか有りません。(下地のみで)
    故に盤の下が変にはみ出ますのでこれが非常にかっこわるいのです。
    又、お客さんは簡単にスリーブうんぬんと言いますが、一条の構造は非常にやっかいでそんな事は想定していませんしやってほしくありません。第一気密がとれません。電話の配管でさえ(16mm)コーキングでふさげと言います。要は絵空事です。

    • こんにちわ~。

      家に対しての知識がそこまで深くないので「梁型」と聞いてピンとこなくて調べてきました。私が調べたもので間違いがなければ梁型と呼ばれるものは我が家には無いのですが。。。分電盤を設置した場所にふかした壁も希望通りにふかして貰いましたので分電盤の下が変に出ている場所もないんですよね。セゾン系だとそういう物があるのでしょうか。

      それと蓄電池対応のスリーブ配管のことをおっしゃってるんですよね?確かに高高住宅である家に無駄に穴を開けることはその性能を低下させる原因となると思います。だからこそ後で外部から配線を取り込もうとする際に配線ルートを確保することが大変です。その為に一番簡単に指定できてお金を掛けずに出来るのがこの施工だと思うのです。スリーブ配管の中はくり抜いた断熱材が入っていますよね。もちろん隙間はありますがこの案を採用される方はその辺の事情は納得した上で採用されるかと思います。実際にこのスリーブ配管を使って施工をする際には気密・断熱に対して何かしらの対応は必要になると思いますが、まだどんな対応が必要か分からない物事に対しての対応をしているのですから絵空事で当然です。

      的確なお返事が出来なくて申し訳ありません。

  • まぼこさんはじめまして

    まぼこさんの理論的な記事をいつもこっそりと拝見していまして
    とても参考になります。

    遅コメントですみませんが、
    我が家も蓄電池を設計上考慮して建築しました。
    蓄電池の空配管ですが見積もり見ると、
    【電気工事】PF配管(φ22) ※5カ所(CD管の差額として) 一式:7500円
    となっていました。(実際には確か4カ所使用、保険で5カ所施工しました)
    蓄電池自体は引き渡し後に施工し問題無く運用しております。

    • こんにちわ。コメント頂きましてありがとうございます。

      論理的だなんてとんでもない!論理的というのはさすけさんとか閑古鳥さんとかが書かれているような記事のことを言うんですよ!私のは知ったかぶりの知識を披露しているだけです。でも嬉しいです、ありがとうございます。

      蓄電池採用されているんですね!実際に採用されている方のコメントは大変参考になります。さすけさんの記事からも必要本数は4本で念の為に5本アレば良いのかな?という感じでしたね。差額まで教えて頂きましてありがとうございます。差額に関してはお抱えの電気屋さん次第でお値段が変わる可能性もありそうですね。

      先程このコメントに気づかずにぼんぼんさんのブログにコメントしてしまいました。大変失礼しました(;^ω^)

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