エアコン1台で全館冷房している我が家。
全館冷房するには色々な準備も必要ですがエアコンの挙動をチェックするポイントは凄く単純なんです。
たったこれだけ。
しかしこれが意外と大変なんです。
我が家ではしっかりと除湿された冷気をエアコンから出す為にエアコンにフィルターを取り付けています。
関連 エアコンが寒いという方は対策でエアコンフィルターを追加すると解決するかも!
今回はこのフィルターを追加することによりエアコンから出てくる風にどのような変化があったのか?
そこから全館冷房をするに当たっての本当に基礎中の基礎のチェックポイントを紹介したいなと思います。
全館冷房でチェックする項目
エアコン1台で全館冷房する。
全館冷房に関わらずエアコンを稼働する際に気をつけなければならないことはただ一つ。
エアコンから出てくる冷気がしっかりと除湿されて乾燥しているか?
という事です。
除湿されていると冷房運転の際には一般的に20℃を下回るような冷たい空気が出ているはずです。
ただし再熱除湿のドライ運転の場合のみ20℃以上の冷気が出ていても除湿されているはずです。
エアコンの状態をどうやって把握する?
このエアコンから出ている風が除湿されているか?をチェックする一番簡単な方法。
それはエアコンから出ている風をひと目で確認できる温湿度計を設置することです。
これをエアコンの吹き出し口にぶら下げることによりどれだけ乾燥しているか?をチェックできます。
まさにこんな感じですね。
※エアコンの吹出口にだけ設置されていれば十分です。
エアコンの風がどうなってれば良いのか?
みはりん坊の見方は簡単です。
上段にある「絶対湿度」の値が13.0g/㎥より下回っていれば大体OKです。
そうなんです。
エアコンから出ている冷気が13.0g/㎥を下回りその状態を維持できればそれだけでほぼ全館冷房完成です。
このみはりん坊をお持ちの方はエアコンに取り付けてみると分かると思います。
この除湿された状態をその状態を維持するのって結構大変なんです。
室温が下がりすぎる
除湿するためにはエアコンを適切に動かさなければいけません。
しかし出てくる冷気が冷たすぎて室温が下がってしまいエアコンが動かずあっという間に13.0g/㎥を上回る冷気が出てくることでしょう。
出てくる冷気が冷たすぎる
そもそもエアコンから出てくる冷気が20℃以下って結構冷たいです。
エアコンの風に慣れている人だって常にそんな風を浴びたら寒くて心地よくはありません。
そもそもエアコンを設置する場所というのは間取り設計でもかなり重要なポイントになるはずです。
関連 エアコン全館冷房対策の検証から見る、これから間取り設計する人に考えて欲しいこと。
フィルター設置のメリット
という疑問を持たれる方も多いでしょう。
こちらの記事にて紹介もしておりますのでご覧頂ければ嬉しいのですが。
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ポイントは風量が弱運転であるという事です。
ここだけは絶対に忘れないでください。
- 24℃・60%→13.1g/㎥
- 26℃・55%→13.4g/㎥
となっているのでこれよりも絶対湿度が低い冷気が出ていれば室内の除湿が出来るという意味でお話をさせて頂きます。
フィルター設置の効果
我が家では一条工務店さんで多くの方が取り付けている長府製の大型のRayエアコンで平屋の全館冷房に成功しました。
その際に成功の一因となったのがこのフィルター取り付けでした。
我が家の検証から部屋を冷やしきらずに冷房運転が出来る
- 冷房運転23℃
- 風量:弱運転
という設定の場合にエアコンから出てくる風をチェック。
冷風の絶対湿度が先程から説明している13.0g/㎥を下回らせる事が物凄く難しかったのです。
フィルターを取り付ける前
エアコンにフィルターを取り付ける前は
- 温度:15~20℃
- 絶対湿度:8.0~14.5g/㎥
という風に設定された13.0g/㎥をかなり上回ることが多かったのです。
フィルターを設置後
その後にエアコンにフィルターを設置することによりエアコンから出てくる風は劇的に変化しました。
- 温度:15~20℃
- 絶対湿度:8.0~12.5g/㎥
このように目標とする13.0g/㎥を下回るしっかりと除湿された冷気が出てくるようになり我が家の全館冷房は一気に成功に進みました。
エアコンの動きは一定ではないのでこの時点でも13.0g/㎥を上回ることはありました。
しかしながらエアコンを稼働している時間全体でみるとしっかりと除湿されておりとりあえずの全館冷房成功としました。
ただしギリギリなだけに室温がちょっと低下してしまうと湿度が上がってしまうギリギリの状態であったと思います。
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フィルターを追加設置
今回の作業でフィルターを追加設置した結果ですがこのようになっております。
- 温度:15~20℃
- 絶対湿度:8.0~12.5g/㎥
と思うのは早いですよ。
以前は13.0g/㎥を上回る事があったのですがフィルターを追加した後はかなり解消されました。
これは本当に大きな改善点です。
エアコンにフィルターを追加するメリット
今回のエアコンフィルターを追加した作業によるメリットは2つあります。
- 冷風の絶対湿度が下る
- 冷風が冷たくなくなる
という事です。
という疑問に対しては先程から紹介している記事を読んで頂ければと思うのですが。
と思ってください!
今回の検証結果においてはエアコンから出てくる冷風の絶対湿度が「安定的に」下がる効果は実感ができました。
またエアコン運転が安定している時の状態に関しても
- 温度:16℃前後→18℃前後
- 絶対湿度:12.0g/㎥前後
というように安定的に除湿された風が出てくるかつ冷風の温度が上がり室温維持がしやすくなりました。
フィルター追加の様子
今回使ったフィルターは前回と同じものを用意しました。
前回はこのようにエアコンのフィルターに貼り付けてその効果を実感しました。
今回フィルターを追加するにあたりどこに貼り付けようかな?とエアコンを見回してみるものの。
もはやこのフィルター部分に追加のフィルターを差し込む場所がないんですよね。
それで考えたのがエアコンの上部にある給気口に直接フィルターを貼り付けることです。
フィルターの加工
今回用意したフィルターは買った状態で2つに折られて箱に入っています。
このままでは使いにくいのでハサミで切っていきます。
半分じゃなくてRayエアコンの吸気口の奥行に合わせて23cm程度に切りました。
さらに下の小さい部分を半分に切ります。
これを横に並べてホッチキスで連結すると23cm×70cm程度の2枚重ねの長方形フィルターが出来上がります。
出来上がったものに両面テープを貼り付けます。
これをRayエアコンの上部吸気口に貼り付けると完成です。
完全に塞ぐことは出来ませんが空気の流入量を減らすには十分のようです。
この両面テープは綺麗に剥がせますし万能でこれさえあれば家中に使えますよ。
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まとめ
今回のエアコンフィルター追加によりエアコンから出てくる冷風の状態は確実に改善されました。
一般的にはエアコンフィルターはエアコン内部へのホコリ対策などの為に取り付けられる物です。
しかしフィルター取り付けによりこんなメリットがあるなんて思いもしませんよね。
全館冷房に関わらずエアコンを稼働する際のポイントはすごく単純なんです。
この1点をしっかりと把握することがエアコンを適切に動かす第一歩かなと思うのです。
それを視覚的に把握できるように初心者の方にこそみはりん坊などの温湿度計を使うことを提案させて頂きたいです。