施工連絡票の落とし穴



打ち合わせ時に図面に記載できない指示内容を現場に伝える際に設計さんが施工連絡票というものを作ってくれます。我が家ではこの施工連絡票が訳あってA~Nの15枚程作って頂いていますが、この施工連絡票を作ってもらった際の注意点を簡単に紹介したいと思います。

施工連絡票とは?

図面にも施工マークが表示されます

施工連絡票には図面に記載できない細かい指示事項が書いてあります。多くは棚板の高さ設定だったりスイッチやコンセントの細かい位置設定だったり、表に出せない施工をした際に図面に【施ーA】などという記載をもって図面上に表示されます。

施工マーク

こんな形で記載されます。

施工マークで支持された内容はHRDでは基本的に関与しない。

さて、ここが問題というか注意しないといけない点です。打ち合わせを重ねて図面を作成し着手承諾が終わるとHRDではでは図面を元に部材を加工し上棟に備えることとなります。

しかし施工連絡票にて指示した内容はあくまで現場施工する業者さんへの指示であるので、部材などの取り付けはすべて現場になります。

よって、施工連絡票で指示しているのに思った通りに施工が出来ないパターンが出てきます。

現場で慌てたこと

その1 構造柱が出てきちゃって加工出来ない

こちらの記事で紹介した造作押入のコンセント位置です。

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施工連絡票ではこの位置にコンセントを配置したかったのですが、どうやらHRDでの計算ではこの希望コンセント位置に耐力に関わる柱が入っていたようなんです。なので部材を加工したりしてコンセントを入れることが出来ませんでしたのでこのままの位置でお願いしました。

この場所はリビングの開口部が大きい部分でしたので耐力柱があったことも納得です。設計時にもしかしたら分かったことかもしれませんが、どっちにしろ出来ないことには変わりないのでしょうがないですね。

その2 配線関係の引き回しが上手くいかない

我が家の主寝室の分電盤まわりの施工に置いても、施工連絡票で指示した内容とは異なった施工がされています。Φ28ミリの空配管の取り回しの関係が主な理由でしたが、こちらのコンセント周りの施工も現場で電気屋さんが気を利かせてくれて施工を変えて頂きました。ここに設置する物や計画を分かってくださってての事だと思います。

その3 自在棚の壁補強がされてこない

自在棚を設置すると通常の壁補強ではなくて柱状の頑丈な補強がHRDでされてくることは以前にも紹介しましたよね。

※余談ですが、壁に対して平行に取り付けられている柱は自在棚用の補強柱であって、壁に対して垂直に建てられている柱は耐力に関わる柱だそうです。

しかしながら、私のような方法を使って自在棚を設置しようとすると図面には載っていないので壁補強がされていません。 図面上では下のように奥行45センチの自在棚を施工するようになっていますが。

脱衣自在棚

実際はリビング押入で追加した自在棚の余ったレール2本を奥行30の自在棚部分のレールとしてこちらで使用するように施工連絡票で指示していました。しかしながら図面上には奥行45のレール部分にしか補強がされていないので施工連絡票の左下でオレンジで囲った部分の壁補強が無いわけです。

0270219-2008藤原様N脱衣室自在棚_03

よって、大工さんは不思議に思って最初の施工はこうなるわけですね。

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大工さんも奥行の違う自在棚を混在させる施工は何度か経験があるようですが、リビング押入で余った部材(ダボレール2本)を脱衣所で使うという経験が無かったみたいで、施工連絡票を見ても訳が分からなかったと言っていました。

結局は石膏ボードを一度剥がして壁補強をしてレールを設置してもらい。

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このように施工が完了しました。天井の石膏ボードを貼る前に気づければ良かったのですが、どうしても自在棚のレールを仮設置するのは天井の石膏ボードを貼った後なので気づくのが遅れてしまいました。

図面に記載されないことは何もされてこない事を認識すべし

この他にも我が家で言うと、スイッチの高さが標準設定のH=1200からH=1100に変更しているのですが、図面上に一個一個記載がないのでHRDで取り付けされてきたスイッチは全てH=1200で運ばれて来てから現場で位置を修正していました。

修正自体は手慣れたものであっという間に修正されていたのですが、外壁面に関わるスイッチ高さは断熱材を削る要因になりますので、気にされる方は全てのスイッチに記載をする勢いでお願いしないといけないんだなと思いました。
※我が家の場合はただでさえカオスな電気図面だったので、このうえスイッチの高さまで全部記載してたら完全にアウトな図面になっていたと思うのでしょうが無いと思ってます。

施工連絡票というのは基本的に通常施工と違うことをする場所に発行されるものだと思います。施工連絡票自体は通常は施主があまり見られる書類ではないらしいのですが、現場に足を運べるならば早い段階から大工さんや監督さんに自分から施工箇所の確認を積極的にしたほうが良いなと思いました。

ここをこうしたい!って思っているのは施主だけで現場で作業する人がその意図を持って作業するとしないとでは出来上がりが違うんじゃないかなと。そこに至るまでの作業手順にも関係してくる所がありそうです。家を作るにあたってここはこうしたい!っていう意志を共有できることはやっぱり出来上がりに違いがあるんじゃないかなと思うわけです。

なので施工箇所の確認をする際には、こうやって欲しい!だけではなくてこういう意図でこういう風にしたいんだという風に説明をしているつもりです。

施工連絡票を作ってもらっている場所はここに書いてあるからと安心せずに、積極的に現場で説明をして納得してもらうことが必要だなと感じた出来事でした。