建築記録シリーズの今回は1次外構で実際にどような作業を行ったのかを紹介したいと思います。
このシリーズの前回の記事では我が家の1次外構の作業予定を紹介しました。
土地などを探す際には必ず行わなければならない1次外構の料金はしっかり頭に入れておきましょうという内容でした。
https://www.maboko.net/exterior-1st-01/
私自身このような工事については全くの素人でした。今でも人から聞いた程度の知識しかありません。
この1次外構の工事を見ながら実際に家が建つ際の基礎工事などの予習的な作業が出来たと思っています。
知ってる人にとっては当たり前のことでも、初めて家造りをする人にとってはどれも勉強になることだと思います。
私もこれを書いている時点で1年半も前の事なので当時のことを思い出しながらの記事執筆になります。
宜しくお願い致します。
既存ブロックの掘り起こし作業
前回の記事でも紹介しました通り、我が家の1次外構では大きく分けて2つの作業がありました。
- 敷地内のコンクリート撤去
- 境界線とのブロック施工
まずは敷地内のコンクリート撤去ですね。
この土地を横切るように埋まっているコンクリートの撤去作業になります。
実は撮影しておいた写真がこれ1枚しか無くて。
このような例の他にも、作業を初めてみたら地中にコンクリート片が埋まっていた!などという例もあるようですね。
その際は土地の売主との契約内容によると思いますが撤去費用の交渉が必要になるかもしれませんね。
土地は実際に掘ってみるまで分からんです。
境界線のブロック施工:作業計画
地中のコンクリートを撤去しましたら次は境界線とのブロック施工になります。
我が家のブロックには崩れかかった部分があり、そちらは撤去を含む作業になります。
このように崩れかかったブロックを撤去してから新しいブロックを積み上げていくことになります。
撤去するブロックはこの範囲になります。
その後ブロックをこのような範囲に積み上げる計画です。
我が家の敷地はかなり狭い場所にありますので、上棟時などに作業車が入ってこれるように一時的に間口を広げています。
その為に入口付近のブロックに関しては敷地入口までは施工せず2次外構に回すこととします。
境界ブロック新規作業の様子
それでは新しくブロックを積み上げる作業になります。大きく分けてこのような流れになります。
- 既存ブロックの撤去
- 型枠設置・配筋作業
- 捨てコン作業
- ブロックの積み上げ作業
既存ブロックの撤去作業
まずは既存のブロックの撤去を行ないます。
もともと素人が積み上げただけのブロックですので簡単に掘り起こして撤去することが出来たようです。
型枠設置・配筋作業
次はブロックを積み込む土台となる部分に「捨てコン」と呼ばれる捨てコンクリートを流し込むための型枠を設置します。
本来捨てコンは土台となる部分を整地したり安定させる為のような要素が強いものなので型枠などは設置しない場合も多いのかもしれません。
今回は境界部分のブロック施工ということで、お隣さんの土地に捨てコンが入らないように境界線をしっかりと取るために型枠を設置していたようです。
このように斜めっていたコンクリートブロック部分も綺麗に型枠と配筋が設置されました。
こちらもお隣さんのブロックと接触しないようにセットバックしながら型枠と配筋が設置されています。
捨てコン作業
先ほど設置した型枠と配筋の部分に捨てコンを流し込んでいきます。
このように型枠に沿ってコンクリートが流し込まれていきます。
鉄筋部分は上に伸ばした状態で施工されていきます。
今回の施工で設置される配筋についてはコンクリート部分の補強というよりはコンクリートブロックをしっかりと固定する為の配筋のようですね。
なのでこの上に伸びた鉄筋についてはコンクリートブロックの中を通り、地震などの際にコンクリートブロックが倒れないような補強の役割になります。
既存のコンクリート擁壁のようなものがある場所については捨てコンはそのまま施工され、配筋については後から穴を開けて差し込んでいたようです。
新規ブロック積み上げ作業
捨てコンを入れてから一晩も待ちますとコンクリートはかなりの強度になっています。
家の基礎などはしっかりと養生期間を置いてから作業をしますが、捨てコンなのである程度固まってしまえば作業は続行できます。
現場ではコンクリートブロックがどんどん積み上げられていきます。
先ほどもお伝えしたように鉄筋がコンクリートブロックの中を通ってしっかりと補強されているのが分かります。
こちらのブロックも2段に綺麗に積まれているようですね。
西側の前からあったコンクリート擁壁の上も綺麗に2段ブロックが積み上げられました。
既存のブロックとの境目はこのようにすぐに分かりますが、あっという間に汚れて同じような色合いになることでしょう。
地面から見えるブロックはおよそ2段で綺麗に施工されたと思います。
このようにブロックを積み上げた後は敷地内の整地をして1次外構が終了になります。
こちらの入口付近のブロックだけはこれからの上棟などの作業の際の車両の出入り口を確保するために半端に施工してあります。
この後一条工務店さんが敷き鉄板を設置してトラックなどが出入り出来るようにしました。
こちらは後の2次外構にてしっかりと施工してもらいましょう。
土地が安くても広いと外構費用は増えるばかり
土地が広い場合はどうしても境界線のブロック施工なども金額が掛かると思います。
我が家で購入した約80坪の土地は外周部分で約73メートルあります。このうち今回作業したこの範囲。
この施工範囲でおよそ43メートルです。
オール2段で施工しても鉄筋補強などを含めるとおよそ25万円ほどの予算は組まなければならないでしょう。
我が家の場合は段数が増えた部分もありましたのでコンクリートブロックの設置費用だけでも約32万円の費用が掛かりました。
実際は2次外構においてフェンスを取り付けますので外をグルっとコンクリートブロック&フェンスで回すだけでもかなりのお金が掛かります。
1次外構に掛かった料金
今回の1次外構に掛かった費用を紹介してみましょう。
新規ブロックの施工に関しては
- 2.0段:5,000円/m
- 3.5段:9,000円/m
- 4.0段:9,500円/m
- 5.0段:10,500円/m
という単価設定がされていましたが、これから1次外構でどれだけの費用が掛かるかを考える場合には2段積み=5,000円/mという単価設定を基準に考えておけば良いかもしれませんね。
実際には重機回送や諸経費などの費用もプラスで掛かると思います。
全体で見ると
- ブロック撤去・産廃処理
115,500円 - ブロック積み・補強等
321,250円 - 重機回送費
30,000円 - 諸経費
46,250円 - 計 513,000円
という金額が1次外構に掛かりました。
こちらの金額については一条さんではなく提携の外構業者さんにお願いしましたので作業完了後すぐに料金をお支払しました。
こんな所でもお金は出ていきますのでやはり家造りにおいて手持ちの現金は必要になってきますよね。
手持ちがなければこの1次外構の支払いのためにも利息を払ってつなぎ融資をしなければなりません。
手持ち資金がなくても家は建ちます。でもその為には余計な手間と余計なお金が発生して余計に損をしていることを考えなければなりませんね。
1次外構のまとめ
今回の1次外構を終えて隣家との敷地境界線がはっきりと認識できるようになりました。
これでやっと家造りの第一歩である「基礎工事」に作業を移行することが出来ます。
こんな感じの何もない土地が1次外構により境界ブロックを作ることにより
このようになりました。
敷地としての境目がハッキリしたことにより前に比べて土地が広く感じるようになった気がします。
これからいよいよ住宅基礎の段階になりますね。
ここまでの1次外構の段階は造成された土地を購入された方には縁の無いお話かもしれません。
しかしながら家の配置などにより2次外構などで重機が入れなかったりすると、入居後の外構だけでは余計な予算がかかる場合もあるかもしれません。
そんな場合は家が建つ前にこのような1次外構の作業をしておくと予算の削減などにもなるかもしれませんね。
1次外構の記事はこちらにまとめてありますので宜しければ御覧くださいね。
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