エコキュートで入浴剤を使う際に、一般的には「透明タイプ」は使えても「にごり湯タイプ」が使えないものです。
しかしダイキンさんのエコキュートは唯一、「にごり湯タイプ」の入浴剤が使えると謳っています。
しかながらどんな種類の「にごり湯タイプ」の入浴剤でも使えるわけではありません。
- (株)バスクリン社の入浴剤に限り
- 自動運転を止めたらお湯を抜く
- 自動ふろ配管洗浄を行う
- 定期的なふろ配管洗浄(ジャバ)を行う
という条件があります。
しかし冬季において凍結防止運転を使う際には「そもそも入浴剤を使えない」という落とし穴もありました。
この記事をご覧頂けますと
- エコキュートで入浴剤を使う際の注意点
- なぜ冬季に入浴剤を使えないのか?
という、ダイキンさんのエコキュートで正しく入浴剤を使う為に気を付けるべきポイントがお分かり頂けます。
なぜダイキンのエコキュートではにごり湯タイプが使えるの?
なぜダイキンだけがにごり湯タイプを使えるのか?
これが分からなかったので、直接サポートセンターさんに確認してきました。
ダイキンさんではバスクリンに限ってですが、にごり湯タイプを含めて確認が取れている事から使えるという事でした。
- にごり湯タイプ=配管内のセンサー等に影響を及ぼす可能性がある
というのが、エコキュートメーカー他社の見解でした。
一方でダイキンさんのエコキュートは、それに対する対策をしたのかな?と思ったのです。
しかしそのような点での対応ではなく、影響がない事を確認したという事だけでした。
にごり湯タイプの入浴剤を使う際の注意点
バスクリンのにごり湯タイプを使う際の注意点について確認をした件があります。
注意点は大きく4点です。
- フルオート機では使用中は自動運転を切らない事
- 入浴後は必ずお湯を抜く事
- 自動ふろ配管洗浄(かんたん洗浄)を必ず行う事
- ふろ配管洗浄(しっかり洗浄)を定期的に行う事
入浴剤を入れてる間は自動運転を切らない事
ダイキンさんのエコキュートでは、にごり湯タイプを使うための大前提があります。
それは、「にごり湯が配管内で一定時間より留まらず循環し続ける」というものです。
配管内でお湯が滞留せず流れ続けることで、配管内ににごり成分が付着せず影響が出ないという事ですね。
自動運転をしている間はお湯を保温する役割もあり常にお湯が回り続けるので心配がないそうです。
入浴後は必ずお湯を抜く事
入浴後に自動運転を切った状態でお湯を放置しておくと、配管内ににごり湯成分が付着してしまう可能性があります。
にごり湯を入れている位なので心配はないと思いますが
- 洗濯用にお湯を抜かない
- 災害時用に常に湯船に水を貯めておく
- 水道料金の節約でお湯を2日以上使う
などの場合には注意が必要です。
自動ふろ配管洗浄(かんたん洗浄)を設定する
エコキュートには入浴後にお湯を抜いた際に
- お風呂の循環口アダプター近くまでお湯が減ると約10リットルのお湯を流して配管内に残った水を洗い流す
という機能があります。
こちらは購入時の設定は【入】になっています。
しかしながら残り湯を洗濯に使う方などは機能を切っている方もいらっしゃるかもしれません。
この設定は必ず【入】で使うようにしてください。
詳しくはこちらの記事で紹介しております。
ふろ配管洗浄(しっかり洗浄)を行う事
一定期間ごとに推奨洗浄剤を使って配管内の清掃を行う必要があります。
推奨洗浄剤とは一般の量販店などで売られているジャバ(1つ穴用)などを使う方法です。
取扱説明書には半年に1回以上と書いてありますが、にごり湯を使用する場合にはもっと頻度を高めてほしいとサポートセンターさんからも言われました。
ジャバを使った詳しいエコキュートの洗浄方法はこちらの記事にまとめておりますので、どうぞご利用ください。
関連 ジャバに載ってないダイキン製エコキュートの配管洗浄の方法
問題は冬季の凍結防止運転
また気を付けたいのが冬季における凍結防止運転です。
エコキュートには気温が0℃以下になると配管内の水が凍結しないように、自動的にポンプを動かして循環する機能があります。
その為に浴槽内の循環アダプターから10cm以上、上まで水を貯めておくことが指示されています。
しかしにごり湯の場合にはそうはいきません。
常に作動する訳ではないので、配管内ににごり湯成分が付着する可能性があります。
最低気温が0℃を下回るような季節においては
- にごり湯を使ったら一度抜いて、アダプタ上まで水を再度貯める
- そもそもにごり湯は使用しない
という選択と作業が必要になりそうです。
また気になってサポートセンターさんに確認をしたところ、
- 「透明・にごり湯」を問わずに凍結防止運転時の為に水を抜かない場合には入浴剤を使用しないで下さい。
- 入浴剤を使用した際は、一度お湯を抜き再度水などを循環アダプタ上まで貯めなおしてください。
という残念なお返事を頂きました。
これに関してダイキンさんの対応について付け加えておきたいのが
- 他社エコキュートにも凍結防止運転はほぼ実装されている
- その際に入浴剤の使用有無について確認をしていない
という点から、ダイキンさんだけが残念仕様な訳ではない可能性がある事はフォローしておきたいです。
本来は寒くお肌が乾燥しやすい冬季の時期こそ、にごり湯タイプの入浴剤の需要は高まるはず。
ちょっと残念な仕様ではありますがやはり配管内への影響を考えると、少なくとも「にごり湯タイプ」の入浴剤を入れたまま放置するのは危険な気がします。
ダイキンのエコキュートでにごり湯を使う際の注意点まとめ
エコキュートにとって配管内は安易に清掃作業が出来る場所ではありません。
それだけに入浴剤によって内部が汚れ、センサー類に影響が出る事を一番嫌うのでしょう。
ダイキンさんのエコキュートでは(株)バスクリン社さんの入浴剤は「にごり湯タイプ」を含めて使用ができます。
しかしながら、
- フルオート機では使用中は自動運転を切らない事
- 入浴後は必ずお湯を抜く事
- 自動ふろ配管洗浄(かんたん洗浄)を必ず行う事
- ふろ配管洗浄(しっかり洗浄)を定期的に行う事
という点に気を付けなければなりません。
また冬季においては凍結防止運転の為に、入浴後にはお湯を抜いたのちに再度貯めなおす作業が必要になります。
その際にはにごり湯だけでなく透明タイプのお湯を使うかどうか、しっかりと理解をした上で入浴剤を使う必要がありそうです。