トリプル樹脂サッシの断熱性能を表面温度から見てみる。

オプション・住設




一条工務店の装備で特徴的なのが防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシが標準装備であるという点が挙げられると思います。このサッシの実際の性能を表面温度から探ってみたいと思います。

防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ

こちらのサッシについての詳しいところは私が細かく説明する必要はありませんよね。一条工務店の公式HPに詳細が載っていますのでこちらをご覧ください。

一条工務店では標準装備になっておりますが、他のメーカーさんではオプション設定だったりしますし、今だけトリプルサッシプレゼント!みたいな他社さんのCMを見ると何とも言えない気分になります。実は打ち合わせ時にはあまりトリプルサッシについて興味がなく、後に窓の性能が暮らしやすさに直結する事を知り標準で良かったなと思うわけです。

防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシの断熱性能

床暖房に関わって温度設定やらエリア設定の考察を書く中で、フエッピーさんからの要望もありましたので我が家のトリプルサッシの周りの温度を測定した結果を記したいと思います。ちなみに表面温度を測ってみましたが、そのデータを詳しく活用する術が私にはありませんのであまり突っ込んだ記事にはならないことをご了承下さい。

外気温と室温

まずは基本となる計測時の外気温と室温です。測定機器は絶対湿度量も測ってひと目で確認できる「みはりん坊W」です。フエッピーさんから要望を頂いた時点では暖かい日が続いていたので少しでも外気温が下がるタイミングまで待っていました。

このような外気温と室温になっています。温度差はもちろんなのですが、やはり外気はかなり乾燥しているのが分かります。室内の色々な付近の表面温度を測ってみます。計測記録の写真はあるのですが、とりあえず全体的にまとめた写真をご覧ください。

今回の計測のメインとなるのはLDKの掃き出し窓付近です。

手前には畳コーナー、そしてソファ置き場のフローリング部分には床暖対応のタイルカーペットが敷いてあります。お陰でこのエリアは床面からの冷気を感じやすい場所なのですが床面の冷たさを一切感じません。

掃き出し窓付近の表面温度

では実際に表面温度を測った結果を写真に記載してみました。この掃き出し窓はLDKの西側に位置しまして陽射しを目一杯溜め込む窓になります。そして我が家唯一の掃き出し窓です。こちらをご覧ください。

  • 掃き出し窓の脇の壁
  • 樹脂サッシ部分
  • トリプルガラス部分
  • 掃き出し窓の床面近く

以上の温度がこのようになっております。やはり表面温度が下がるのがサッシ部分でして、真っ先に結露するのもこの部分なのは既にお住いの方はよくお分かりかと思います。

引き違い窓付近の表面温度

こちらは掃き出し窓の南側に位置する引き違い窓です。+1238という高さ設定になっていますね。南側からの陽射しは取り込みますが夕方近くになると陽当りはあまり良いとは言えません。

陽当りの悪い子供部屋の引き違い窓

こちらは冬はほぼ陽当りのない子供部屋の引き違い窓です。同じ条件で表面温度を測ってみました。

見て頂くと分かるように、まずは壁面の表面温度が違います。LDKの壁面とおおよそ2℃の差があるのですが、これが2℃未満の室温差として出てくるのかなと感じます。そして陽当りが悪いので軒並みサッシ部分の温度も低いですよね。この部屋のこの窓が冬季も常に結露しています。

我が家では湿度管理をしているのでダラダラ垂れるほどではなく、朝にハニカムを全開にするとある程度の結露はかってに消えてくれるレベルです。

玄関ドア付近の表面温度

こちら玄関ドア付近の表面温度です。玄関ドアはプロセレーネの断熱性能が一番良いものになっています。我が家の玄関は陽当りが全くない場所に配置されていますので、南側などで日中の陽当りのよい玄関はもうちょっと暖かいのかもしれません。

後で気づいたのですが玄関ドアのガラス面?の表面温度を測っておけば良かったですね。一番結露するのはやっぱりガラス面の下の部分ですものね。床暖の無いタイル面の方が玄関ドアよりも暖かいんですね。ちょっと意外です。

こちらも子供部屋とほぼ変わらない感じですが、玄関ドアの下の部分はやはり冷え込みます。冬の寒い時期も玄関ドアのこの下の部分は常に結露しているイメージでした。

測定結果をどのように活かすか?

この表面温度の結果だけをみてどうするの?と思った方、もうちょっとこの記事にお付き合いください。ここで気にしたいのは窓のサッシやガラスの表面温度です。

私が「みはりん坊W」という温湿度計を使っているのは「絶対湿度量」を簡単に目視するためです。冬季に結露しやすい窓部分の結露の目安として表面温度と絶対湿度量を把握していると色々な対策を練ることが出来るんですよね。

我が家では冬季において絶対湿度を出来るだけ9.5~10.5g/㎥に収めるように湿度管理していました。もちろんこの範囲から飛び出すタイミングも多々あります。特にも室内干しをすると絶対湿度は一気に上がるので、冬季においても湿度が上がりすぎないように夜間に除湿機を稼働していました。もちろん陽射しが出て暖かくなる昼間は一時的に絶対湿度が上がることもありましたが、結露の心配のある深夜~朝方に掛けては絶対湿度が高いときには除湿機を稼働して調整をしました。

我が家の設定している9.5~10.5g/㎥という湿度量の場合を見てみると、窓の表面温度がおおよそ10~12℃を下回らなければ結露しないわけです。しかし我が家の地域では冬季に最低気温がマイナスになりますので、どう頑張ってもサッシの表面温度はこれを下回り結露は発生するわけです。もちろん絶対湿度量によって結露の具合は変わりますけどね。

※冬季のトリプルサッシのサッシ枠の表面温度を測った記録はないのですが、寒い時期で6℃ぐらいまで下がっていた記憶があります。我が家の西側のこの掃き出し窓は冷たい西風を常に受ける場所なので、外気温以上に表面温度を下げる要因が多いように思います。

相対湿度で他の家と比べてはいけない

よく湿度◯◯%だから乾燥してる!とかうちは◯◯%まで乾燥しちゃってるんだよね~とかの話題をお聞きしますが、実際は各家庭の床暖設定がまちまちであるために室温も一定ではなくあまり意味を成さない事なのかなと思います。

結露に関しても窓ガラスが設置されている場所も周りの環境もそれぞれ違います。私の掃き出し窓と日当たりの悪い子供部屋のサッシの温度差を見るだけでも2℃ほどの差が出来てしまうのですから他人のお話は余りアテにならないかと思います。あくまで自分の家の窓ガラスがどのような状態(陽当りにより温まりやすいのか?冷えやすいのか?)かを調べて把握することが必要なのかなと思います。

一般的に50%の湿度が欲しいとか言うのは相対的なものでありあまりアテになりません。恐らくこれは室温が26度の際の相対湿度が50%である12.2g/㎥の絶対湿度量を基準としてるのかな?と勝手に考えたりしました。このラインがインフルエンザの流行がしにくいと言われるラインのようです。

一般的には家の中全体を暖めることが出来ないので温度差により寒さを感じ、居室だけ室温を高くしがちですよね。26℃という想定は一般的には決して高くないのだと思います。しかし一条ハウスでは床暖房で室温を26℃まで上げたら暑くてダメですよね。温度差が少ない家だからもっと低い室温でも十分快適に暮らせるはずです。

この表から見ても分かるように、床暖房が効いている一般的な一条ハウスの室温から考えると湿度は50%を切るぐらいでも十分でありパーセントだけみて体感的に乾燥してると思い込んでいるだけかもしれません。

地域によっては床暖の設定温度を上げて高めの室温で生活されている方も居ると思うのですが、この場合は40%近い相対湿度でも全く問題ないように思います。

もちろん喉が弱かったり肌の状態を気にする方は必要な加湿もあると思います。それは各個人の状況をみて必要な加湿はしないといけないと思いますが、みなさん思ったよりも加湿はしなくても大丈夫だと思いますよというのを分かって欲しいなと思います。

湿度計の誤差も激しい

再三に渡ってお伝えしますが、みなさんがよく使われている温湿度計の湿度はかなりズレているようです。我が家でも使っておりますが基準となる「みはりん坊W」から比べると実生活で使ってみるとかなりの誤差になっています。

家の温湿度管理を本気でしようと思う方は是非ともある程度正確に計測ができる物を準備して欲しいなと思います。温湿度計の誤差に関してはこちらの記事をご覧頂ければと思います。

まとめ

トリプルガラスと以前から使われていたペアガラスの違いは私には上手く説明が出来ませんが、詳しい方のお話を聞くとかなりの違いとなり体感できる部分のようですね。

詳しい性能差を知らなくても良いので、折角の高性能サッシですからもう一歩踏み込んで家の状態を管理することによって快適な暮らしが送れるのではないかと思います。

体感はもちろん大事な事です。でも普遍的な目安を知る意味でも目で見える数値から自分の住まいの状態を確認できるようにしておくと経年劣化などの変化にも気づき家との付き合い方も考えていけるのでは無いのかなと思います。

※最後に表面温度を計測した結果を納めた写真をまとめたものです。見たい人もあまり居ないかと思いますのでこちらのリンクからご覧ください。