春・秋の中間期における室温管理は意外なものが役に立つかも?



一条工務店の高気密・高断熱住宅を語る際には大きく4つの季節に分けてお話をする必要があると思います。

  • 春・秋の中間期のエアコンを使わない時期の温度管理
  • 梅雨時期の温度・湿度管理
  • 夏の全館エアコン冷房
  • 冬の全館床暖房

床暖房などは標準ではない家もあるものの、一条工務店で家を建てる方はほぼ全ての方が全館床暖房を採用されていることと思います。床暖房の快適さが全面に出やすいですが、実は夏の全館冷房に対する計画と、もっと大切なのは春・秋の中間期や梅雨時期への対策になると思います。

我が家は入居してまだ最初の冬を越しただけで一年を通しての生活を実感してないわけですが、これから訪れる中間期に対する現状の考えを紹介しながら、室温や湿度管理の手助けに慣ればよいなと思います。

春の床暖移行期の室温管理

4月になるとどんどん日照時間も増え気温も上がり、床暖を切る時期を模索するようになるでしょう。もちろんお住まいの地域によって条件は変わると思いますが、個人的には一時的に気温が上昇し暑くなっても慌てて床暖は切る必要が無いと考えています。

簡潔に言うと床暖房は設定温度より循環液の温度が下がるとそれを温めようと電力を消費するわけです。逆に言うと気温や室温が高い状態だと設定温度より循環液の温度が下がりにくく床暖房をあまり稼働せずに済みます。よって一時的に気温が上がったとしても設定温度を調整することにより早急に切る必要は無いと考えます。

詳しくはプロの方の記事をご覧頂ければと思います。

閑古鳥さんの記事の内容には全面的に賛成でして、特にも3~4月の季節の変わり目で気温の変化が激しい時期は床暖房は切る必要はないと私は考えます。日中の気温はどんどん高くなる訳ですが、最低気温でみると1週間単位で暖かい週と寒い週が交互にやってきたりするわけです。床暖を切ると最低気温が下がった際には室温も下がると予想されますが、床暖を低い温度設定でも稼働させていると最低限の暖かさは確保出来ますからね。床暖房を切るのは最低気温が安定的に高くなってからでも良いと考えます。

我が家での対策

こちらの記事でも触れましたが、我が家では床暖房を切ることはしませんが週間天気予報などを見ながら床暖の温度設定を段階的に下げてみました。

こちらの記事で紹介した週末ですが、天気予報に反して予想外に陽が照って天気が良かった日、そしてしっかり雨が降って日差しが無かった日がありました。

日が照った日に関しては私が目視した限り予想通り室温は24.8℃まで上がりました。対して雨が降って日差しが無かった日には予想通り22℃後半までしか室温が上がらない日もありました。やはり陽射しに対して室温は大きく変化するように感じます。

湿度&室温が上がってしまうオーバーヒートへの対策

この時期は陽射しなどへの対策をしていないと思いのほかに室温が上がったり、天候によっては予想以上に湿度が上がったりする事があると思います。

我が家でも昼間に家にいる妻の話によると室温が25℃を超え、絶対湿度も冬場の平均を10g/㎥程度に調節しているのに対し13g/㎥を超えるタイミングが出てきたようです。もともと我が家では室内干しをするので、洗濯物を干した際には11g/㎥を一時的に超えることが多々あります。

温湿度管理について詳しくない妻が家の中のジメジメ感や床のベトベト感を感じる事があり、その際に温湿度計を見ると12g/㎥を超えていることが多いそうです。冬季に関しては昼間にも除湿機を稼働した事が数回ありました。

現在では洗濯をするタイミングで前日の夜に除湿機を稼働し出来るだけ9g/㎥台に絶対湿度を落とした上で室内干しをするようにしています。こうする事により洗濯物も乾きやすいですし過加湿になることを防げます。

ところで、先日の気温が高くて雨が降ってしかも陽射しも出てきてというタイミングで妻がとった行動に私は驚かされました。今日は暑かったし湿度が13g/㎥を超えてたよ~という妻の言葉に対し、「除湿機稼働したの?」と聞いたらそのお返事がこんな回答でした。

「キッチンの換気扇を1時間ほど弱運転したら12g/㎥ぐらいまで下がって大分マシになった!室温も1℃ぐらい下がったよ!」

この時期に雨が降っても温湿度計を外に持ち出すと予想外に湿度は低いんですよね。雨が降っていても普通に8~9g/㎥ぐらいだったりするんです。雨が降ると何となく湿度100%だと思ってたのですが違うんですね。冬に湿度が上がった際には部屋が寒くなるけど換気扇を稼働すると湿度が下がるよと伝えていたことがあったのですが、まさかの妻の行動でした。

中間期におけるロスガードのバイパス換気の代用は換気扇の使用?

現在のMAX社製のロスガードに変更になってから、以前のロスガードにあったパイパス換気機能がなくなっているようです。監督さんにも確認したので間違いありません。

以前は「普通換気モード」を設定することにより外気をフィルターを通した上で熱交換をせずそのまま家中に送り届ける事が出来たのですが現在は出来ないようですね。対してロスガード本体の中にあるスイッチを弄るとロスガードの風量は変えられるようです。しかし換気量は家の大きさやダクトの長さなどにより計算されているようなので、むやみに設定変更をするべきではないと考えます。

これに対して妻が対応した「キッチンの換気扇を稼働させる」という行為は時期的に室内よりも湿度や気温が低く快適な外気を簡易的ではあるもののフィルターを通して室内に入れる一番簡単な方法ではないかと思うんです。

 

我が家の間取りでいうとLDKの空気が入れ替わることにより隣接した主寝室や子供部屋にも影響は十分にありそうな気がします。これが小じんまりした平屋の特権ですね。家中の管理がとてもやりやすいです。

一般的な2階建てのお宅では家全体の空気を入れ替えることなど出来ないとは思いますが、暑さや湿度の高さを感じる際に換気扇を稼働させることにより普段から生活しているLDKだけでも快適な状態の外気を取り入れ空気の入れ替えをすることが可能になります。

利点は何と言ってもフィルターを通した外気が入ってくる事ですね。花粉のサイズなどによってはフィルターを素通りする物もあるようですが、そのまま外気を取り入れるよりも遥かに良いと思います。

我が家の場合はこれと併用してサーキュレーターなどを使って空気を回すと十分に用を成してくれるような気がします。もちろん差圧感応式換気口の設置位置によってはあまり意味をなさない方もいらっしゃるかもしれませんので注意が必要ですね。

差圧感応式換気口と設置場所の注意点

差圧感応式換気口の用途がよく分かっていない方もたまにお見かけします。この差圧感応式換気口はキッチンの換気扇を稼働した時に外気を取り入れる場所になりますので、キッチンの換気扇を稼働した際には冬季においては冷たい外気が入り込んでくる場所になります。

こんな表記で記載されています。標準位置ではキッチンの冷蔵庫設置予定場所の上などに配置されることが多いようです。定期的なフィルターのお掃除も必要になりますので設置場所には十分留意されてください。冷蔵庫上に設置をされる場合には是非とも手の届く範囲の場所に設置されるようにご注意ください。

我が家では標準位置では冷蔵庫の真上に設置されていましたが、不便そうなのでアクセスのしやすい冷蔵庫左側に移動してもらいました。これだけでも使いやすさが全く違います。

差圧感応式換気口は予想以上にこまめに操作する場所です

アクセスしやすい場所に設置するのは定期的なメンテナンスの為であるのですが、それ以上にこの換気口は普段から操作が必要になる可能性があります。

我が家は風が吹き抜ける場所に立地しているので風当たりが強い時が多いです。差圧感応式換気口の外部蓋はキッチン換気扇を稼働した時に室内から排出された空気の「差圧」を感知して開く機械的な物なので、外で風が強く吹く際には結構バタバタという音を立てて開いてしまいます。

これを防ぐためには差圧感応式換気口の下にあるロックレバーを押さなければならないのですが、標準設定位置の冷蔵庫の真上にあると非常に作業がしにくいです。

こちらのレバーですね。ちなみに冷蔵庫の上からずらしても下にカップボードや家電置き場があると届きにくい場所な事に変わりはないです。踏み台なんかを使ってもよいのですが、我が家ではクイックルワイパーの柄の先端をつかって押したりします。

この柄の先端がちょうど傷がつきにくい素材で出来ているので壁紙なども傷つけず丁度良い押し加減になっていたりします。

換気扇なんて稼働せずに窓を開ければ良いじゃないか

っと思われる方も多いと思います。実際に窓を開けて風を取り入れても良いのはこの中間期だけかなと思います。窓を開けて風を取り入れても良い条件として

  1. 室温よりも外気温の方が低いこと
  2. 室内の絶対湿度量より屋外の絶対湿度量の方が低いこと(乾燥していること)

大きくこの条件になると思います。この条件を満たすなら外気を一気に取り入れてオーバーヒートしそうになった室内の空気を入れ替えることも出来ると思います。逆に外気の方が暖かかったり、絶対湿度量が多い場合には何となく空気の入れ替えをして良かったなと自己満足するだけで、室内には湿気を含んだ空気を取り入れて余計に不快になることでしょう。

問題は外気をそのまま室内に入れることですね。普段からロスガードのフィルターを使いある程度綺麗になった空気を室内に取り入れているのに、外気をそのまま取り入れることは花粉や砂埃などをそのまま家の中に取り込むことにもなります。

その点換気扇を稼働して差圧感応式換気扇から空気を取り入れるとフィルターを通してくれるので、そのまま外気を取り入れるよりは数段良いと考えました。我が家は風が強い地域で周りは畑などが多いことからも窓を長時間開けていると部屋が一気に汚れそうな気がしてきます。

いざというときの風通しを考えて間取り検討はしましたが、あくまで臨時の場合を考えてのことです。

換気扇の使用電力は?

一条さんがスマートキッチンなどに標準で採用している換気扇の消費電力はアリエッタの場合は弱運転でおおよそ35ワットのようです。アイランドキッチン用と壁付け用とでは若干の違いはあれど大差は無いかと思います。

つまり一時間稼働しても太陽光のモニタでみる単位で言うと0.035kw/hであり微々たる電力消費であると考えます。一般的な扇風機の中運転も同じぐらいの消費電力なのかな?と思いますのでそこまで電気代を気にすることも無いのかなと思います。ちなみに私の採用している換気扇は皆さんの使用している換気扇と違いちょーーっと特殊でして、同じ風量に必要な電力が約1/6で済むので余計に気にせず済むわけです。

消し忘れに気をつければ換気扇を使って室内の空気を換気するという方法も有りなのかなと思ったわけです。冬季は外気の冷たい空気がどんどん入ってくるのが恨めしかった換気扇ですが、この中間期に関してはキッチンでの用途以外にも出番がありそうです。

日除けの存在も大きそう

もちろん、室内の温度上昇を軽減させるために物理的に陽射しを遮る方法も必要になってきます。陽射しが室温に与える影響がどれだけ大きいかは床暖房の検証でよく分かりました。

我が家では陽射しを遮る為にシェードセイルを使う予定でおります。特にもリビングの掃き出し窓から主寝室の南側三連窓にかけては多大に陽射しを受け入れる窓になりますので対処が必要と考えていました。

我が家ではこのようなアイプレートを準備してシェードセイルを設置予定の窓の上に取り付けております。またシェードセイルを貼りやすいように外構にてシェードセイル用のポールを建てております。

ちょっと分かりにくいかもしれませんがこんなポールを2本建てております。こちらはタカショーさんの「シェードセイル用アルミ柱」になります。

陽当りのよい窓にはこんな対策をされておいても良いかなと思います。

まとめ

室温が上がれば窓を開ければ済むという訳でもなく、かといってエアコンを稼働するまでもない時期の室温管理には頭を悩ませそうです。昔ながらの日本家屋ならまだしも一条工務店の高気密高断熱住宅では今までの常識とはちょっと違う観点から対応が必要なのかなと思います。

陽射し対策として遮光ハニカムを使ったりカーテンを使ったりという方法ももちろんあると思います。ただし私の想像ではハニカムやカーテンを使っても熱を取り込んでその輻射熱により室内が暖められることには変わりなく、やはりシェードセイルなど外部で陽射しを遮る方法がベストなのではないかと考えています。

これに関してはこれから陽射しが辛くなる時期に検証できれば良いなと思っています。