【一条工務店】何で室温が上がらないの?床暖房の効果を決める大事な要素を知ってほしい。



当サイトでは床暖房に関していろいろな記事を紹介させて頂いておりますがよく頂く質問があるんです。

まぼこさんの家は◯◯℃設定で室温が◯◯℃を維持できると言うことですが、私の家は床暖房の設定温度が◯◯℃なのに室温が◯◯℃までしか上がらないんです。故障でしょうか?何かコツとかあるんでしょうか?

という類のものです。

我が家では約27坪の平屋ということで2階建ての実証経験はありません。

しかし色々な方のお話を聞いたり調べた事を我が家を例に考えてみると、なるほどそういう事なのかと思うことも多々あります。

今回は冬季の床暖房稼働時期にどのような点が室温に影響するのかを紹介してみたいと思います。

これにより

  • 床暖房の設定温度に比べて室温にどれだけの差がでるのか?

を知るだけでなく、これから間取りなどを検討する方が私が上げる要素から

  • どの部屋の室温が上がりにくいのか?
  • 床暖房のエリア設定はどうするべきなのか?

などを検討できるきっかけになると良いなと思います。

 床暖房の効きに影響する要素

冒頭で紹介しました◯◯さんに比べて室温が上がらない!というのは当たり前です。

一条工務店で販売している家に限らず住宅メーカー各社は家の性能を表す数値としてC値(相当すき間面積)やQ値(熱損失係数)などを公表しているようです。
※C値に関しては一部メーカーのみ

一条工務店では上棟後に気密検査にてC値を計測して基準をクリアした後に大工作業が続きますよね。

一方で他メーカーにおいては数値を公表はしているものの実際に建てられた家がどれだけの性能になっているのかは通常は調べてくれないと聞いています。

そしてこの公表されている数値は理想上の数値であり、実際はその住宅のいろいろな要素により悪化していくものです。

  • 窓の種類・大きさ・配置
  • 家の形(外壁面)
  • 玄関・玄関土間・階段の配置
  • 生活の中心位置
  • 床暖房エリアの設定

今回はこのような室温を下げる要素から室温を一定にするために床暖房のエリア設定をどうするべきかまでを紹介してみたいと思います。

窓の種類・大きさ・配置

窓の種類について

一条工務店では現在販売されている製品に関しては通常は「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」が採用されています。

「トリプル樹脂サッシ」に変わる前の方は「ペアガラス樹脂サッシ」が使われていました。

また準防火地域の方は一般的に「ペアガラス樹脂サッシ」が使われるようですが今では「トリプル樹脂サッシ」も選択ができるようになったと聞いています。
※オプション扱いになるのかな?

ここでは細かい数値によって比較はしませんが、特にも冬の断熱性能を考えると外気による室内への影響と結露の仕方を考えるとこのサッシの違いはかなり大きな要因となりそうです。

特にも結露などは目に見えて違いが分かる結果となると思います。

こちらの窓の検証については私も記事にまとめております。

またもっと詳しい視点から窓の性能に関して書かれているのはこちらのフエッピーさんの記事になります。

家の比較をする際にこの「ペアガラス樹脂サッシ」と「トリプル樹脂サッシ」の違いが明確にされずに話が進んでいる場合もあると思いますので注意が必要かなと思います。

また浴室の窓やキッチン付近の窓についても注意が必要ですね。

一条工務店さんではブラインド内蔵サッシを標準で選ぶことが出来ます。

標準で「トリプル樹脂サッシ」を選ぶことが出来るのにわざわざ性能に劣る窓を採用する理由はありません。

特にも浴室などは何も言わないとこのブラインド内蔵サッシが採用されていると思います。

浴室はタダでさえ裸で寒さを感じる場所です。

また大きな窓で開放感が欲しいと言いながら窓からの景色を眺めながら入浴できる方がどれだけいらっしゃるでしょうか?

浴室の窓だけは「小さく」「トリプル樹脂サッシに変更」にすることを個人的には強くお勧めします。

窓の大きさ・配置について

間取りを考える時に窓というのは開放感を求めて出来るだけ大きなものを配置しようとするのが一般的かと思います。

窓を考える場合には「北側・東側」と「南側・西側」に分けて考える必要がありそうです。

「北側・東側」に関しては午前中の日当たりは良いものの、基本的に日陰な部分であり大型の窓は熱を逃がす大きな要因になります。

また日当たりが少ないことから窓自体の温度も下がりやすく真っ先に結露が発生する場所かなと思います。

我が家の間取りで考えますと

設計時にそこまで考えたわけではないのですが、特にも北側の窓がかなり小さく設定されているのがわかると思います。

また唯一大きめの窓が配置されている洋室(子供部屋)は室温が下がりやすい場所であります。

しかし同じく室温が下がりやすい玄関ホールと床暖設定を同じエリアにすることにより特に寒いと感じずに済んでおります。

対して南側・西側に関しては冬季に限っては日中に陽射しを取り込み部屋を暖める効果があります。

冬季の温度管理に対しては夜間の室温低下の原因となる一方で陽射しを取り込んで室温を上げる効果もありデメリットばかりではないのかもしれません。

一方で夏季に関しては大きな窓は全館冷房時に室温を上げる大きな要因ともなります。

トリプル樹脂サッシを前提に考えるとその性能は確かなものですし、基本的に標準装備をしている一条工務店の家においては採用されていない他社に対して大きなメリットであります。

一方で断熱材がしっかりと入れられた壁に比べては確実に熱損失が発生する場所でもあります。

大きな窓は開放感はありますが、立地によってはカーテンなどを閉めていないと隣家など外からの視線も気になりその大きな窓を使い切れていない方も多いのではないか?と思うのです。

間取設計時にはこの窓の大きさというのはよく考えてほしいなと思います。

窓が多い=明るく開放感のある家というのはある意味正解ではありますがベストな選択ではないということです。

家の形(外壁面)

いくらしっかりと断熱をしているとはいえ、冷えた外気と一番触れる面積が大きいのが外壁面です。

一番外壁面の面積が小さくなるのは真四角の家、i-cubeではありませんがそれこそ2階建ての箱型の家が一番効率が良いことになります。

逆に平屋でしかも凸凹した形であれば熱が逃げる壁面が増えて家は寒くなるのではないかと思います。

とはいえこればかりは土地の形だったり広さだったり。

なにより自分の求める間取りを優先すべきであり無理して箱型の家を作る必要はないと思います。

しかし床暖房による室温の上がりやすさを考えた場合に影響としては多大に関係がある物だということです。

玄関・玄関土間・階段の配置

一条工務店の床暖房は全館床暖房が前提であり家中が温かいと言われています。

しかしながら床暖房が配置されないなどの為にどうしても寒くなる場所があります。

階段

我が家は平屋なので階段がないのですがこちらには床暖房が配置されません。

階段にも通常の階段からオープンステアまでありますし、リビング階段か廊下に階段があるかでも変わる点はあると思います。

こちらは室温の差(コールドドラフト)が起こりやすい場所でもあります。

家全体が魔法瓶のようになって熱を逃がさないという表現を良くされますが間違ってはいません。

しかし床暖房の配管が届かないこの階段エリアは間違いなく室温を下げる大きな要素となります。

そして階段のエリアってどうしても小さく出来ないんですよね。

他社の家に比べてみると格段に温かいのは間違いないですしリビング階段なども設置はしやすいと思います。

しかしそれでも家全体の中で見ると寒いエリアである事は忘れないで下さいね。

玄関・玄関土間

こちらも一般的には床暖房が設置されない場所になりますね。

寒冷地では玄関土間に床暖房が設置されますが、一番の問題は玄関ドアの断熱性能にあります。

通常のドアと親子ドアとでも変わりますが、一条工務店さんで選択できる三共アルミ製の玄関ドアには断熱性能がしっかりと存在します。

シリーズで言うと「プロセレーネ」シリーズの断熱性能が一番高いです。

玄関は家の顔としてデザイン面から選ばれる方も多いと思いますが、毎日の暮らしを考えると断熱性能が良いものから気に入ったデザインを見つけて頂けると良いなと思います。

生活の中心

暮らす人が毎日生活している熱量って思ったより大きいものです。

特にもキッチンなどで調理時に発せられる熱も大きいなって感じます。

こちらの記事でも触れましたが、去年に比べて在宅時間が減った我が家では室温が上がりにくくなったなと感じます。

各家庭により在宅時間やキッチンの仕様頻度・時間なども違いますので、この辺も室温には大きく影響しそうですね。

床暖房のエリア設定

ここまでの内容を踏まえてになりますが床暖房のエリア設定をする際には注意が必要です。

現在では床暖房のエリア設定はリモコン2個で8エリア分の設定が可能かと思います。

こちらの記事でも紹介しましたが、床暖房のエリア設定をする際には

  • 部屋単位

という区切りで設定をしてしまいがちです。

これは使用しない部屋の床暖を電気代の節約のために切るということから考えられていることなのかもしれません。

しかし床暖房は家全体を温めてこそ性能を発揮します。

使わない部屋だからと床暖を切ってしまうと温度が低い部屋から冷たい空気が移動してきて、床暖を稼働しているエリアをいくら暖めても寒く感じてしまうのです。

各部屋ごとにエリア設定をしてエリア数が足りる方は良いのです。

しかし部屋数(エリア数)が多くて設定数が足りずに床暖房のエリア設定をする際には

  • 室温が上がりやすいエリア
  • 室温が上がりにくいエリア

という事を考えて設定をしてほしいなと思います。

その為には間取り設計時に自分の設計した家のどこが室温が上がりにくそうなのか?を知らなければなりませんね。

今回のこの記事を参考にして頂ければ良いなと思います。

特にも玄関ホールに関してはどうやっても確実に寒くなるエリアだと思います。

我が家のように隣接する室温が上がりにくエリアを一緒にするも良し。

むしろLDKなんかをリビング・ダイニング・キッチンなどで分割するぐらいならLDKを1エリアにして玄関ホールや隣接するエリアを区切ってほしいなと思います。

また床暖房の設定温度を上げることによる電気代を気にされる方もいらっしゃるかと思います。

確かに上がるには上がるのですが、冬期間において電気代が跳ね上がるのは床暖房だけが理由ではありません。

むしろエコキュートの湯沸かしに必要な電気代がかなり大きな割合を占めます。

そんな事から尚更床暖房の設定は恐れずに温度調節を行ってほしいなと思います。

我が家では日中は26℃設定のLDKに対して玄関ホールは常時30℃設定にしてあります。

家中の温度を一定にすることが快適さへの第一歩

ここまで紹介したような内容が冬季に室温を下げてしまう理由を簡単に想像できる要因の一部なのかなと思います。

どうしても室温が上がらないエリアに関しては思い切って床暖房の設定温度を上げる事により家中の温度を一定にすることで出来るだけ「冷たい」と感じる冷気を発生させないことが目的です。

目標は家中の室温差を「最大値」でも±2℃以内、±1.5℃ぐらいまでに収めるように設定をすることです。

「暑い」「寒い」という感じ方に関しては個人差によるところも大きいと思います。

そして一番寒さを感じる足元に靴下を履いているか?スリッパを履いているか?服装は?

こういった点も大きいと思います。

しかしながら家中の温度差を少なくすることにより、今までの室温よりもきっと暖かく感じると思うと思いますよ。

正確に言うと「寒く感じない」という事でしょうか。

コタツやホットカーペットのように温かい必要はありません。

石油ファンヒーターやストーブの前のように温かい必要はありません。

寒さを感じない、温度差を感じない室温に維持することが快適な室内環境への第一歩だと思います。

まとめ

ということで同じ地域で同じ温度設定をしていても室温は各家庭によりかなり変わると思います。

それはこの記事で紹介しました

  • 窓の種類・大きさ・配置
  • 家の形(外壁面)
  • 玄関・玄関土間・階段の配置
  • 生活の中心位置
  • 床暖房エリアの設定

などに多大な影響を受けるということです。

私を含め沢山のブロガーさんが床暖房の設定温度などを公表されていますね。

同じ地域の方などの設定温度を参考にするのも良いですが、一番大事なことは自分の家の間取りを考えた時に

  • 室温が下がりやすいエリアはどこなのか?
  • そのエリアを暖めるために床暖房の設定温度をどこまで上げるか?

という事を試行錯誤で考えることかなと思います。

そこから家中の室内温度の温度差を出来るだけ減らすことが快適な生活への第一歩ですね。

その為には各部屋での室温計測も必要です。

後に結露対策についても紹介したいと思っておりますが、夏の全館冷房時にも大活躍したみはりん坊Wが冬季にも大活躍ですよ。

まずは皆さん自分の各部屋の室温がどれだけなのか?を調べてみることから始めませんか?

そして自分が普段から過ごす場所の室温をやみくもに上げることだけを考えるのではなく「家の中の温度差を無くする」という視点から始めてみてはいかがでしょうか?

電気代がもったいないからといって2階の床暖房設定を下げている方、騙されたと思って2階の設定温度を上げて1階との温度差を減らしてみて下さい。

階段から落ちてくる冷気が減ってかなり過ごしやすくなると思いますよ。

家が大きいとそれだけ設定も大変かと思いますが、一条工務店で床暖房を設置したのならその恩恵を一番感じられるのが冬期間だと思っています。

もう一歩自分が知らない快適な生活へ向けて頑張ってみませんか?