【一条工務店】エアコン暖房は勿体無い!床暖房は早期稼働しても大丈夫!消費電力を計測して分かったおすすめ設定を紹介します。



10月も半ばを過ぎました。

北海道は言うまでもありませんが、東北から関東地方においてもそろそろ床暖房稼働開始かな?という時期が目前に迫ってきましたね。

西日本などの温暖な地域では一時的な寒さはエアコン暖房でやりすごし、床暖房の稼働は遅らせる方も多いかと思います。

床暖房を稼働する時期の目安においてはこちらの記事にて紹介させて頂きました。

地域によって異なりますが、我が家の住まいのある福島県郡山市では気象庁の発表する平均気温が15℃を下回る=最低気温が1桁台になる時期を目安として考えました。

週間天気予報により予め床暖房の稼働開始時期を予測する必要がある一方で、それでも稼働時期に迷う方も多いかと思います。

今回は床暖房システムの一部であるRayエアコンに設置したワットチェッカーにより、床暖房を稼働した際の挙動からみる電力消費の仕方と稼働の特徴を紹介してみたいと思います。

我が家ではHEMSなどの設備からでなく、ワットチェッカーを見ながらの簡易的な挙動の特性を確認しております。一条工務店さんで採用している床暖房システムの挙動を正確にお伝えしきれないものであることをご了承下さい。

また我が家の測定結果から記事を書いておりますが、全ての家で同じ結果が得られる訳ではない事を予めご了承下さい。

計測に使った機器

今回の消費電力計測にあたっては、床暖房システムの一部であるRayエアコンに設置したワットチェッカーを用いて行っています。

そもそもは夏季における24時間全館冷房(全館除湿)の際のエアコンの挙動を把握するために取り付けたものですが、こちらの消費電力を見ることで床暖房システムに掛かる消費電力をチェックすることが可能です。

使っているワットチェッカーはこちらになります。Rayエアコンは200V機種なので使えるワットチェッカーが少ないんですよね。

また、フローリングの表面温度を測る際にはこちらの放射温度計を使用しています。

床暖房は立ち上がりに電力を消費する

シーズンの初めに床暖房を稼働させる際には多くの電力を消費するのはよく言われるお話です。

床暖ホース内を流れる循環液が設定温度に達するまで温める必要がありますからね。

鍋の水をお湯にするまで暖めると熱量を多く使う事からも想像が出来ると思います。

一方で一度温まった物を一定温度に維持する際にはそこまでの熱量を必要としないこともお分かりになると思います。

温度感知は各エリアに設置された温度センサーが行う

床暖房のエリアは打ち合わせの際に選ばれたと思います。

床暖房のエリア設定に関しては一般的な広さの家だと床暖リモコンが2個付属され、8エリアまでの設定が可能かと思います。

その際に各部屋のエリア設定が間に合えば良いのですが、間に合わない場合に何部屋かのエリアを一緒にする必要が出てくるかもしれませんね。

床暖房のエリア設定は部屋ごとではなく陽当りなどにより設定したほうが良いという提案をさせて頂いています。

もしも打ち合わせ中の方がご覧になっていましたら一読して頂けますと嬉しいです。

その際に温度センサーは各エリアの不凍液パイプが床暖房のHB(ヘッダーボックス)に戻っていく場所に設置されます。

このような床暖房の配管図の図面があり温度センサーの配置も記載されています。

ちなみに一般的に床暖のホースは床貼り方向に対して垂直に配置されます。

しかしこの図面は着手承諾後に出てくるものなので予め欲しいと言っても手に入らない物だと思います。

このような物が床面に設置されています。

内部には床暖ホースに巻きつけられた温度センサーが設置されています。

通常はドアの開く部分だったり物が上に置かれないような場所に設置されます。図面上で家具などを配置する予定の場所には設置されないものですが、このセンサー部分の上には敷物を敷いたり物を置いたりしないようにして下さいね。ご作動の原因になります。

最初は高温で一気に温めたほうが良い

ということで、地域差はあれど一般的に24~26℃程で稼働されることが多いと思われる床暖房の設定温度ですが我が家では30℃の設定にて稼働を開始します。

家が冷え切る厳寒期に入ってから床暖房を稼働するならば35℃ほどの設定まで上げたいなと思いますが、この時期の稼働であれば30℃程の設定でも大丈夫かなと思います。

一般的に電気代の安い夜間から稼働を開始すると思いますが、少なくともこの状態で丸2晩程は稼働したいなと思います。

床暖房はホットカーペットのようにその床暖ホースから直に暖かさを感じるものではありません。

床暖ホースが配置された銀パネルを通してフローリング面など家の躯体を暖めることにより局所的な暖かさではなく家全体を暖めるものです。

床暖房稼働時の環境にもよりますが、銀パネル→フローリング面を暖めるためには1晩ほど高温度の設定をしても十分に温まるものではないと思います。

もしも家全体が冷え切ってしまうと室温は一気に下がることでしょう。

しかし一度温まった家の躯体は一条工務店さんの高気密高断熱の恩恵を受け、以後はそこまで高くない温度設定でも床が冷えすぎることはありません。

床暖使用前の待機電力

床暖房システムに付属しているRayエアコンのコンセントは床暖使用・不使用にかかわらずに抜かないように注意がされています。

これは未使用時にも配管内の循環液を定期的に循環させるためです。

夏の全館冷房を終えた後にもワットチェッカーを挿しっぱなしで様子を見ていたのですが、このように4Wという待機電力がずーーっと掛かっていました。

床暖開始時の消費電力

我が家の地域では週間天気予報から床暖稼働の可能性が高いと思われたのでテスト的に床暖を開始してみました。

設定温度は先ほども紹介したとおり30℃が基本ですが主寝室のみ24℃設定をしています。

畳に布団を敷いて寝ていますがさすがに30℃設定で寝てしまうと暑くて寝てられません。

床暖房を開始した22時からの30分ほどの消費電力は

  • 4W(待機電力)→1380W

まで一気に上がり、暫くの間1380W程を維持していました。

1380Wと言えば一般的なドライヤーほどの消費電力になりますね。

その後の消費電力

床暖房を22時に稼働した後の消費電力の推移を図などを使用せずにアナログな感じでお伝えしますと。

  • 23:00 90W
  • 23:05 480W
  • 24:00 369W
  • 06:00 116W
  • 06:10 326W
  • 06:50 116W
  • 06:55 319W
    ※以上すべて30℃設定

という風に床暖房稼働後2時間ほど高めの消費電力から徐々に下がってきまして、その後100W~380Wほどを行ったり来たりしていました。

循環液を暖めるために一定温度で暖めるのではなく断続的に暖めているようですね。

平均的には200W台の消費電力なのかな?と思いますので、Rayエアコンを再熱除湿(ドライ運転)しているのと変わらないぐらいの消費電力なのではないか?と思います。

我が家ではワットチェッカーを使用しているので挙動がよく分かるのですが、太陽光発電を採用されている方がリモコンからその消費電力を推し量る際にはこの挙動の動きは消費電力をつかみにくいなと感じます。

なにせ見るタイミングにより消費電力がガラリと変わりますからね。

ちなみにこの夜間に稼働した床暖房にかかった電気代はおおよその換算ですが。

10時間×250W(時間平均)×11円(深夜料金)
≒28円

たった28円です。1ヶ月早く稼働しても1,000円かからない電気代ですよ。

セーブ運転にした際の消費電力

本来はそのまま30℃設定で床面を暖めきりたかったのですが、今回は挙動を確認するためにいつもの設定に戻してみます。

まだそこまで冷え込んでいないのでこのような設定に戻してみました。

  • 07:00~08:00 26℃
  • 08:00~22:00 24℃(セーブ運転)
  • 22:00~             26℃

この際の挙動ですが、凄く簡単です。

  • 07:10 10W
  • 07:45 4W
  • ↓           4W
  • 21:00 95W
  • 22:00 260W(26℃設定に切り替り)

という風に24~26℃設定の場合は既に循環液が温まっているので床暖房は実質的に動いておらず、循環液が冷えてきた21時頃になってから床暖房が再稼働しているのがわかると思います

またこの21時の90Wという半端な消費電力の正体はこれです。

床暖リモコンのこの表示は床暖房が稼働しているという意味です。今回稼働していたのはこのエリアです。

こちらの玄関土間があり陽当りがなく我が家で一番冷え込むエリアの循環液だけが最初に設定温度を下回り床暖房が稼働していたようです。

やはり床暖エリアの設定は大切ですね。

このように床暖房を稼働していると言っても設定温度により無駄な電力消費はほぼ無いと言えそうです。

床暖房稼働のきっかけ→フローリングの冷たさ

そもそも我が家が床暖房を稼働させようと思ったきっかけはフローリングの冷たさでした。

我が家では屋内ではスリッパなどを履かず1年を通して素足で生活をしています。

週間天気予報などから床暖房の稼働開始時期を推し量る事はお伝えしましたが、フローリングの体感温度はもっと簡単な判断ポイントなのかもしれませんね。

床暖稼働前のフローリング面の表面温度です。

夏場は24℃程あったフローリングの表面温度ですが、秋の冷え込みにつれて冷たさを感じるので計測してみたところ、普段過ごすことの多いキッチン付近で21℃台まで表面温度が下がっていました。

また一番冷え込む玄関ホール部分に関しては20.6℃と更に低い表面温度です。

冬の厳寒期でもフローリング面の表面温度は22℃ほどを維持していましたのでそれは寒いはずですよね。

全体的に見ても土間のある玄関ホールと陽当りの悪い北東側の温度低下が顕著であり、それに隣接するキッチンエリアも低めに推移していると思います。

特にもトイレ~玄関~キッチンエリアは動線として行き来する頻度も高いので余計に寒さを感じやすいです。

床暖房稼働によりどれだけフローリング面が温まったか?

今回床暖房を稼働してからのフローリング面の表面温度はどのように変わったでしょうか?

  • 22:00 30℃床暖稼働
  • 07:00 26℃設定変更→ほぼ待機状態
  • 21:00 24℃にて床暖再稼働

という一度温まってから冷えてから床暖房が再稼働するまでの推移です。

このように21℃台からスタートし30℃の設定で朝方に25℃近くまで上がったフローリングの表面温度は、夕方にかけて次第に22℃台まで冷えてきたようです、

今回は30℃設定という特別に高い温度設定にしているので表面温度は25℃ほどまで上がりましたが、22℃台のフローリング表面温度があれば十分寒さを感じない暖かさでした。

床暖開始時期はフローリング面を暖めるだけでも違う!

床暖房を開始する時期というのは一般的に外気も冷え込んでくるとはいえ室内が寒くて過ごせないというほどではないと思います。

もちろん服装は冬仕様に変わることが前提です。

しかし寒さを感じる一番の要因は足元の寒さではないでしょうか?

一時的に寒くなる時期に関してエアコン暖房で過ごすのも良いでしょう。仮に26℃弱運転の暖房設定でRayエアコンを稼働した場合に掛かる消費電力はこのようになりました。

およそ961Wですね。どうでしょうか?私はエアコン暖房がこんなに電力を消費するとは思っていませんでした。

これは弱運転で計測していますが自動運転であれば室内が温まると運転を一時的に止めるので電力消費は減るはずです。

しかしそれは部屋の上部だけが温かい状態であり、足元の暖かさは以前としてあまり変わらない状態では無いでしょうか?

特にも採用される方の多い吹抜けなどがある部屋については暖まった空気は上に上がってしまいますので、サーキュレーターなどを使わないと部屋の室温は一定になりません。

それは皆さんが一条工務店の家に住む前の家と同じ状態ではないでしょうか?

靴下を履いたりスリッパなどを常に履かれているお宅は良いと思いますが、一条工務店の家にお住まいの方は裸足で過ごされる方も多いのではないでしょうか?

先ほども紹介しました通り床暖房は設定温度になると自動的に稼働を停止します。

一度温まったフローリングは緩やかに温度低下するだけで、その後は夜間などに冷え切らないような運転をするだけでその暖かさを維持できます。

この時期こそエアコンの一時的な不均一な暖かさではなく、床暖房による足元からの暖かさを感じられるよい季節なのではないでしょうか?

電気代が勿体無いとは言え、それこそ家全体を温めようとエアコンを稼働するともっと電気代掛かるのではないでしょうか?

人がいる場所だけ温めて本当に満足でしょうか?

エアコンを停止したらすぐに足元が寒くなりませんか?

こんな便利な床暖房があるのに我慢するのは勿体無さすぎます。

まとめ

今回はワットチェッカーを使って床暖房システムの挙動を確認してみました。

HEMSなどを採用している方はもっと詳しい挙動を把握できるのだと思いますが、我が家の簡易的なワットチェッカーでもこれだけの挙動を把握できました。

やはり床暖房は循環液が設定温度を下回ると稼働を全く停止しますので無駄な消費電力は使っていないということがわかりましたね。

また一度温まった循環液をできるだけ冷まさない為には特にもフローリング面を一度温めきる必要があります。

稼働初期は高めの温度設定である程度の時間を使って暖めることによりその後の使用電力を削減することができそうですよ。

床暖を早々に稼働するのがもったいないと思っている方、フローリング表面を暖めるだけで全く暖かさが違いますよ!

夜間の電気代が安い時間だけ稼働するように設定するとおおよそ1,000円/月で足元の温かい生活が出来ると考えれば私は全然惜しくない1,000円かなと思います。

冬本番になると消費電力は増えると思われますが、この秋の寒くなりだす時期は夜間だけの稼働で少しの電気料金で快適な暮らしが手に入ります。

まだまだ外気温の上下が激しい時期です。だからこそ寒さを感じる足元の暖かさを床暖房によって手に入れることでエアコンに頼らない家中が温かいと感じられる季節ではないかと思います。

地域によると思いますが、折角の快適な床暖房は早めに稼働して寒さを感じない温かい秋冬を迎えられて欲しいなと思います。

床暖房の稼働前には不凍液などのチェックをされることをお勧めします。こちらの記事で紹介しておりますので合わせてご覧ください。