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【間取り設計失敗例】情報ボックスの蓋が開かない!?知らなかった蓋の固定方法と注意したい高さ設定




住宅のLANケーブルなどを集約してくれる情報ボックス。

無線ルーターなども収納できる事からスッキリ感が増すこともあり採用される方も多いですよね。

こちら情報ボックスですが入居時には作業をする為に開けるものの普段はあまり弄らない方も多いのではないでしょうか?

日頃から操作などしない場所だからこそ稀に蓋などを開ける際に多少の不便を感じていてもあまり気にせずに済ましてしまっている方も多いはず。

そうなんです。

私は情報ボックスの蓋を開けたまま固定出来ることを知らなかったのです。

この時点で既に

  • 今更何を言っているんだ?
  • 蓋って開けたまま固定できたの!?

という人に分かれるのではないかと思います。

実は私自身も最近教えてもらった初めて気づいた情報ボックスの蓋の固定方法を紹介したいと思います。

また情報ボックスの高さ設定によってはその蓋を完全に開けることが出来ないことになってしまう事例を紹介したいなと思います。

間取り設計失敗例シリーズのおことわり

この記事の目的は間取り設計時に気づきにくい問題点を改めて確認する為の物です。

過去に建築された方などの事例や実際に住んでからの失敗・後悔点を参考にしてその問題点を確認するためのものです。

また過去事例にとらわれず、間取り設計中に気をつけたいポイントなども紹介していきたいと思っています。

紹介する内容については成功・失敗の捉え方が人により変わる点もあります。この相違は生活習慣の違いだったり感性の違いなどにより発生するものです。

失敗と思わない方も人によっては問題点と捉えかねない事案であるという事でご了承下さい。

これにより紹介した方を蔑んだりするような意図が全く無いことを予めご了承下さい。

通信関係を集約する情報ボックス

情報ボックスとは?

情報ボックスとは壁に設置した箱の中に

  • モデム
  • ルーター
  • TVの分配器
  • TVのブースター
  • LANケーブル

などを集約できるものです。

一条工務店では因幡電気製

一条工務店で採用している情報ボックスは因幡電機さんの製品かと思います。

関連 因幡電機産業株式会社>商品のご紹介>情報盤

こんな白い箱に入っています。

内部にはTVの分配器などが設置されています.

手前に台のような物がありましてモデムやルーターなどが置けるようになっています。

この情報ボックスは必ず採用しなければならない物ではありません。

しかし各部屋にLANケーブルを配置する情報コンセント(JCやJCTやJCLなど)を設置した場合にはLANケーブルを集約する意味からも設置が推奨されています。

情報ボックスを設置しない選択肢

もちろん情報ボックスをあえて採用しないという選択肢もあります。

情報ボックスはどうしてもボックス内の限られたスペースを使うことになります。

配線関係の取り回しや他のシステムとの連動を考えてあえて情報ボックスを設置せず先ほど紹介したモデムやルーターを置く場所を別に確保する方もいらっしゃいます。

多くの場合は

  • WICの棚板の上
  • 自在棚スペースの上
  • パソコンコーナーや書斎の一角
  • 押入の棚板の上

などに集約・設置する方が多いように思います。

一条工務店さんで情報ボックスを採用するしないに関わるメリットやデメリットは閑古鳥さんの記事が分かりやすいので選択肢の一つとしてご覧くださいね。

https://www.ismart-blog.com/preview43/

特にもデメリットに記載のある将来的にLANケーブルだけの交換が困難であるという点。

これは考え方が人それぞれだと思いますが

  • 将来的にどれだけ通信速度が上がるか?
  • それに対応するケーブルがどうなるのか?
  • 無線の速度などの対応はどうなるのか?

などという今現在では予想が難しい件に対してどのように考えるのか。

対応が施主さん次第になるのかなと思います。

我が家が情報ボックスを設置した理由

私は将来的なLANケーブル交換のデメリットは分かった上で情報ボックスを採用しました。

それは私の個人的な考えとして将来的にLANケーブルの交換作業が必要になるほどの革新が起こった際には困るのは我が家だけでないだろうという事でした。

その時に困るのは他の家も同じでありその為に何か別の方法が出るのではないか?

という全く根拠のない理由からです。

そして現実的に考えてこちらの理由のほうが大きかった。

それはモデムやルーターを棚板の上などに直置きする事でホコリ等が溜まり掃除の手間が増えることを嫌いました。

私が押入れの中や自在棚などのスペースにこのようなルータなどの機器を集約するならば情報ボックス並の通気性と埃を遮ることが出来る箱のようなものを作りたいなと思います。

そうしないとケーブルやルーターなどの間に溜まった埃の掃除が大変になりますから。

情報ボックスに関しては入居1年以上経った今でも内部に埃などが溜まり掃除が必要なほどの状況を確認していません。

設置に掛かる費用

我が家で建築した一条工務店さんの場合は我が家が建築時には情報ボックスの採用に

  • 25,500円

というオプション料金が必要でした。

しかし2017年現在は坪単価料金の上昇に伴い情報ボックスが標準装備として採用可能であると聞いています。

普段は弄らない情報ボックス

この情報ボックスですが設置したは良いもののほとんど弄らない人も多いのではないでしょうか?

私もこの情報ボックスを開けるのは年に数回です。

主に室内で使っている無線LANやWi-Fiの接続状態が悪い時にルーターをリセットしたりWi-Fiを新たに接続する際に開けるぐらいでしょうか。

なのである程度アクセス性が悪い場所に設置をしていても問題無いのかな?

と思う一方で現在はWi-Fiなどの使用も多いと思われる訳で接続状態が安定しないような場合にはリセットの割合も多いはず。

  • 子供の目が離せない
  • 設定変更のためにリセットして移動する必要がある

などという場合を考えてある程度操作のしやすい場所に設置した方が良いかもしれませんね。

とはいえ開閉の機会が少ないことには変わりがないかなと思います。

ずっと感じていた不満

さて私が入居1年半も感じていた不満を紹介しますがこれには私の多大な勘違いが含まれています。

知っている人は何をやってんだよ!と突っ込みたくなる内容かと思います。

しかし私と同じ時期に家を建てた人に聞いたところ思いのほか同じような勘違いをしていた人が多かったのも事実です。

同じような人がまだまだいると思って経緯を書いてみます。

蓋が固定されない?

この情報ボックスですが私がルーターなどを操作する際にずっと不満に思っていたことがあるのです。

作業しようと思って蓋を開けるのですが蓋が固定されずに落ちてくるんです。

なのでいつも情報ボックスの前に立って頭のてっぺんで蓋が落ちてこないようにガードして作業をしていました。

分電盤と同じ仕様かと思っていた

分電盤は地域により設置されているものが違うんですよね。

我が家では東北電力の管轄内で余剰発電を利用していますが太陽光用と一体化した分電盤が1つ設置されています。

こちらの主寝室に設置した分電盤ですが我が家に設置された物は正面の蓋を開けた際にですね。

蓋を上に上げると「カチッ」というクリック感と共に蓋が上で保持されるんです。

みなさんのお宅の分電盤はどういう仕様になっていますか?

何の根拠もないのですが何となく分電盤と情報ボックスって同じような仕様なのかなーって思い込んでいたんです。

高さ設定の問題で保持されないと思っていた

分電盤の蓋と同じように蓋を上げた際に保持されると思いこんでいたのと同じくしてもう一つの理由があるのです。

それは我が家の情報ボックスの設置位置の関係で蓋が上まで完全に上がりきっていないという事があります。

我が家の分電盤はリビングに設置した造作押入の上段に取り付けられています。

こちらですが情報ボックスの蓋を上げると押入れの天井に接触するのです。

分電盤の設置位置に関しては我が家の押入の仕様もありますがこれは後ほど説明させていただきます。

しかし思い込みって怖いですね。

  • 分電盤と同じく蓋を開けると上で固定される仕様だと思い込んでいた。
  • 情報ボックスの設置位置を弄ったのでその影響で蓋が上に上がりきらないと思い込んでいた。

この二重の思い込みから我が家の情報ボックスの蓋は開いた状態で固定されないのだと思いこんでいたんです。

CHECK

ただの押入でここまで出来るの!?こんな事まで出来た造作押入Mの紹介はこちら!

関連 【Web内覧会】クローゼットに負けない、LDKに設置した一条工務店でも自分好みに設計できる押入れ収納のおすすめ

実際は物理的に固定できる

「我が家の情報ボックスは蓋を開ける時に必ず頭で抑えながら作業するから大変なのよねー。」

と一条工務店で同期に家を建てた友達とお話する中で発覚した今回の勘違い。

色々な方々に確認をとる中で私と同じように蓋が固定出来ることを初めて知った方も多かったのですが結果として皆さんしっかりと蓋を保持できました。

このように分電盤の両脇に支え棒的な物があるんですね。

いやー全く知りませんでした。

蓋を開けた裏側に確かに記載があるんです。

しかし情報ボックスなんてルーターのボタンを押したりリセットしたりする以外に開閉をしないので正直言うと全く見てませんでした。

このような記載が有ることにさえ気づいていませんでした。

無念です。

情報ボックスの高さ設定

ここまでで終わりではないのです。

我が家での失敗例は情報ボックスの蓋の固定方法を知らなかっただけではないのです。

高さ変更をした情報ボックス

我が家の情報ボックスは先ほど紹介した通り造作押入Mの上段に設置されています。

取り付け位置はH=2100に設定されています。

この高さ設定については実は細かい指定を私がしたわけではありません。

しかしこのように押入上段の棚板と情報ボックスの間にコンセントを配置したいという私の意向を設計士さんが考慮した上での高さ設定だったのかなと思います。

標準設定の高さはH=2075?

今回情報ボックスの高さ設定について疑問に思い色々な方の高さ設定を拝見させて頂きました。

その中で多かったのがH=2075という高さ設定でした。

もちろんこの高さ設定は一般的なi-smartやi-cubeでの天井高2400に設置した場合でも蓋を開けたまま保持出来る高さ設定のようです。

我が家はH=2100設定

しかし我が家の場合は設定がH=2100となっておりこれがギリギリ蓋を上で保持出来る高さなのかなと思います。

実際にこの取り付け位置を見ると情報ボックスをもうちょっと下げてもコンセントの使用にはギリギリ問題が無かったのかもしれません。

しかし図面の設定がH=2100となっていますし設定通りの取り付けはしょうがないですね。

設定どおりに取り付けられていればですけど。

設定通りでなかった取り付け位置

実は実際の我が家の情報ボックスの取り付け位置は図面とズレていたようなんです。

情報ボックスの高さ設定というのが情報ボックスの中心位置の高さだと仮定した場合の話ですが高さを見てみるとH=2135程度になっています。

これは先ほども紹介しましたように情報ボックスの下にコンセントがあるためにこのような設置位置になってしまったのかなと思います。

保持は2段階なので使用上は何とか問題なし

実際にこの高さの場合は支え棒をはめることが出来ず蓋を保持できません。

このように引っかかって支え棒をストッパーに嵌めることが出来ないんですよね。

本当にもうちょっとなんです。

これが我が家の設置位置であるH=2135と比べてH=2100ぐらいの高さがギリギリなのかな?と思う根拠です。

ただし蓋は2段階で保持することが出来ます。

このように手前の位置でも支持することが出来ます。

この状態であれば蓋は半分ほどしか開きませんが

このように下から情報ボックスを覗き込んでルーターなどの操作をするだけなら問題はない感じです。

ただし情報ボックス内の配線を引き回したりという作業の際には蓋の開く具合が足りずに不便を感じるかなと思います。

我が家のH=2135という情報ボックスの設置位置でこのような状況である事からもH=2100という設定が天井高2400の場合は蓋を上で保持が出来るギリギリの高さになるのかなと思います。

これは施工ミス?

これは設計図通りに施工されていないという点から考えると施工ミスになるんだろうと思います。

しかし情報ボックス下部に設置したコンセントをもしも使おうと思った時に蓋の開け閉めの邪魔にならないようにと考えると仕方のない施工だったのかなとも思います。

こういう時はですね。

  • コンセントがあるから実用面を考えると設計より上にしたいけど良いですか?
  • 蓋は上まで開かないけどルーターの操作程度には問題ないですよ?

という感じの一言で簡単に済むことなのかなと思います。

まーぶっちゃけ普段のルーターの再起動なんて蓋を固定しなくても出来るので問題はないんですけどね。

まとめ

一条工務店さんで家を建てた方は設置されている方が多いと思われる情報ボックス。

みなさんは蓋が開いたまま固定出来ることを知っていましたか?

最初は私だけが気づかなかったことなのかなと思ったのです。

しかし周りに聞いてみると意外と知らなかった!という方が多かったことからこの記事を書いてみました。

またそこから調べるうちに情報ボックスの高さ設定によっては蓋を完全に開いて固定出来ないことも分かりました。

私のように押入などに情報ボックスを設置する方も多いのではないでしょうか?

一般的には設計士さんがしっかりと設定してくれたり現場で取り付ける際に微調整してくれると思われます。

しかし私のように変な拘りを持って設置すると思わぬ落とし穴もありましたよという教訓を持って今回の失敗例とさせて頂きたいなと思います。

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福島県で2016年に一条工務店で新築を建てました。 家づくりに関わった時に身に着けた知識を皆さんにお伝えします。全館冷房や全館床暖房の暮らし方など、多数の間取り相談に応じています。

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