【間取り設計失敗例】床暖なのに冷たい床があるなんて!床暖エリア設定における後悔ポイントを語る。

間取り設計失敗例




一条工務店の家にお住まいの皆さん床暖房を堪能されてますか?

全ての家に標準装備では無いものの全館床暖房を目当てに一条工務店さんで家を建てる人も少なくないと思います。

多分ほとんどの方が採用されてるでしょうし。

よく言われるのが他の家に行って初めて快適さに気づくって言いますよね。

特にも何シーズンか過ごした人ほど改めて快適なんだと思わせる度合いが強いのかな。

それだけあの家中どこに行っても「寒くない」という事を身に染みて感じさせるのが冬です。

今回はその床暖房のエリア設定において我が家で失敗したなーと思うポイントを紹介したいと思います。

そこから設計時にどんな事に気をつけると床暖のエリア設定などに困らないのかを紹介出来れば良いなと思います。

間取り設計失敗例シリーズのおことわり

この記事の目的は間取り設計時に気づきにくい問題点を改めて確認する為の物です。

過去に建築された方などの事例や実際に住んでからの失敗・後悔点を参考にしてその問題点を確認するためのものです。

また過去事例にとらわれず、間取り設計中に気をつけたいポイントなども紹介していきたいと思っています。

紹介する内容については成功・失敗の捉え方が人により変わる点もあります。この相違は生活習慣の違いだったり感性の違いなどにより発生するものです。

失敗と思わない方も人によっては問題点と捉えかねない事案であるという事でご了承下さい。

これにより紹介した方を蔑んだりするような意図が全く無いことを予めご了承下さい。

床暖房が効かないエリア

我が家で建築をした一条工務店の床暖房は家中に全館床暖房が装備可能です。

よく驚かれるのがお風呂やトイレ、そして寒冷地に限っては玄関土間にまで床暖房が配置されます。

お風呂なんて濡れた床面に尻をついて座っても比較的冷たくないんですよね。

本当に贅沢です。

しかしそんな一条工務店の床暖房も配置が不可能な場所があります。

  • 玄関土間(寒冷地以外)
  • 階段
  • 階段下収納内
  • システムクローゼットや押入など収納内
  • 床下換気口の蓋
  • 配管などを施工する場所
  • ロフトや小屋裏物入れなど

これらは床暖房を配置したいと言っても配置が出来ません。

また自分で床暖房が効かないエリアを任意にて指定できます。恐らく図面上の半マス単位で指定が出来ると思われます。

この方法で床暖房を抜くエリアとしては主に

  • カップボードなど住設の下
  • 冷蔵庫の下
  • ゴミ箱の下

などが挙げられますでしょうか。

我が家では以下のエリアに床暖房が入っていません。

  • 赤いエリアが床暖房を配置不可能なエリア
  • 青いエリアが床暖房をカットしたエリア

です。

先日の事ですが玄関ホールが冷えることにより隣接するエリアの室温までが下がってしまう記事を紹介しました。

玄関ホールは

  • 玄関ドアの断熱性能が低い
  • 冷え込む土間エリアの存在
  • 玄関ドアからの冷気が流れ込む

などの理由から室温への影響が大きいと感じます。

しかし限定的なエリアの床暖カットにおいてはあまり室温への影響は感じません。

それは床暖房が世間一般的なイメージ=ホットカーペットの延長でそれ自体からダイレクトに熱を発するような物ではなく家の躯体を暖める事から全体を暖めるというイメージであるからです。

躯体がしっかりと暖められて室温が安定した床暖房エリアの中では床暖房をエリアカットした場所が数か所あっても「室温」への影響はそこまで大きくないように感じます。

しかし床暖房が無いエリアでダイレクトに感じるのが「床面(フローリング面)の冷たさ」です。

肌に触れる部分は直接「冷たさ」を感じやすい

床暖のエリアカットをする理由はまさにこれなのかなと思います。

床暖房をカットしたエリアは明らかに床面の表面温度が低いです。

我が家においてもこちら冷蔵庫やサブ冷蔵庫やゴミ箱を置く場所は床暖房をエリアカットしています。

こちらの計測結果を見ても分かるようにフローリングの表面温度にかなり違いが出ているのが分かると思います。

このように少ない範囲ではありますが床暖のエリア設定によりその表面温度にはダイレクトに反映されるのです。

思いがけず床暖が効かないエリア

そんな訳で意図的に床暖房のエリア設定を切っていた場所に関しては「ちゃんと床暖が効いてないんだな!」という事が裸足を差し出して床面に触れるだけで分かります。

これは自分で計画的にやったことなので良いのです。

しかし我が家において思いがけずにフローリング面が冷たいと感じる場所が数か所ありました。

これは床暖のエリアが切り替わる境目の場所になります。

図面で示すとこの辺のエリアですね。

以前の記事でも紹介しましたが毎日の生活においてフローリング面の表面温度の暖かさというのは「体感温度」に多大な影響があると感じます。

我が家では妻と私の共通感覚として表面温度が22℃台は冷たく感じ23℃以上あると暖かさを感じます。この辺の表面温度が境目になります。

周りの床面(フローリング面)に暖かさを感じるが故にこの境目のエリアというのが局所的に「冷たい」と感じてしまうのです。

我が家では室内では常に裸足で生活をしています。靴下やスリッパを履く生活をされる方にはこのようなフローリング面を冷たいと感じることは無いかなと思います。

なぜ床暖エリアの境目は冷たくなってしまうのか?

これは簡単に言うと床暖房の暖かい不凍液や水道水が循環しているパイプの間隔の問題です。

同じエリアの中では基本的に循環パイプは均等に規則的に配置されています。

この様子は建築中の写真からも分かりますがこのような床暖の循環パイプの配置図というものも存在します。

この図面は汚水桝や雨水桝の図面などとは違い欲しいと言っても貰える図面ではないと思います。入居後に貰える建築記録CD-ROMにも入っていません。

このように床暖の循環パイプは規則的に並んでいますよね。

一方でエリアとエリアの境目に関しては循環パイプの間隔が広いので床面(フローリング面)を暖めきれず周囲に比べて表面温度が低いエリアが出来てしまうのです。

このようにエリア分けをするとその境目は「周囲に比べて冷たい床」として認知されることでしょう。

決してびっくりするほど冷たい訳では無いんですよ。

周りに比べて表面温度が低いだけで床暖が無い家よりは十分暖かいのですが、やはり冷たさとして認識される事に変わりはありません。

生活の中心だから気になる冷たさ

私が指摘した床暖エリアの境目の冷たさというのは絶対に避けることが出来ません。

しかし一般的に床暖房のエリア分けは部屋単位などで行われる場合がほとんどですよね。

床面(フローリング面)が冷たくなる場所としては

  • エリアとエリアの境目
  • 扉などの建具の下
  • フローリング・クッションフロアなどの境目
  • 畳コーナーの境目

などが挙げられます。

実際我が家においてもこのようにエリアの境目であり部屋の境目でもあるこのエリアは周りに比べてフローリング面の表面温度が低いです。

冷たいなと思うことはあります。

でもこの場所は基本的に「通過する場所」であり「人が過ごす場所」ではありませんよね。

今回私が気になる場所というのはLDKの中でも中心の場所であります。

もちろん動線としてかなりの頻度で行き来しますし子供がおもちゃを広げて遊ぶ時もあります。

畳コーナーからはずれてゴロゴロしていく時もあります。

立ち止まって家事の合間にテレビを見る時もあります。

そういう時に思うんですよね。

何でダイニングキッチンとリビングの床暖エリア設定分けちゃったかなぁ・・・と。

一緒にすればよかった床暖エリアですね。

私の持論というか、LDKなどのある程度繋がった一つの空間においては床暖房のエリア設定は分ける必要はないのではないか?という事です。

昼間は冷たさをそこまで感じない場合もある

実はそこまでフローリング面の冷たさを感じないときもあるんですよ。

このように陽射しが入り込む昼間に関してはフローリング面が直接暖められるのでそこまで冷たさを感じることはありません。

しかし冷たいエリア全面に陽射しが入ることはありませんし少しでも曇ったりすると一気にその表面温度は下がってしまいます。

床暖房の最大エリアは地域により異なる

床暖房のエリアは我が家の建築した地域では25坪まで1エリアとして設定ができるそうです。

25坪っていうことは50畳という事になりますか。

これは建築地域によりその設定が異なると営業さんから聞きました。

想像するに寒いエリアは小さく、暖かいエリアはある程度大きく設定出来るのかなと思います。

なにせ1エリアで設定すると床暖房の循環液が戻ってくるまでの熱損失が大きくなりますからね。

循環液がHB(ヘッダーボックス)を出て戻ってくる場所に設置される床暖温度センサーが設定温度になっていないとどんどん暖めようと電気代を食うわけです。

なので1エリアが大きければ大きいほど戻ってくる循環液は冷えてしまいますので、循環液を温める電気代は余計に掛かるのだと思います。

我が家でいうとこのLDKの2エリアを1エリアとすることによりどれだけの電気料金が上がるのでしょうか。

詳しい方教えてくれないかなぁ。

40坪クラスのお宅になるともっと広いエリアをLDKとして確保している方もいらっしゃると思います。

我が家のような23畳クラスのエリアを1エリアとして採用されている方も居ると思うので、そこまでの負担もなく出来るのではないか?と勝手に想像しちゃうんですよね。

そこまでの変化が無いのであればここは是非とも1エリアにて設定したかったです。

床が冷たいのはエリアの境目だけではない

我が家にはまだまだ床が冷たいエリアありますよ。

例えばここです。

掃き出し窓というか大きい窓というのは高気密高断熱住宅において機能面だけでいうと本当に厄介なものです。

夏は陽射しを取り入れて室温を上げてしまいます。

冬は昼間に関しては陽射しを取り入れて部屋を暖めてくれますが、一方で確実に熱損失が大きい場所でもあります。

こちら掃き出し窓付近の床面の表面温度はどうなっているでしょうか?

このように先ほどのLDKのフローリング面とくらべてもかなり冷たいのが分かると思います。

我が家においてはこの冷たくなるエリアに対しては

  • タイルカーペットを敷く
  • 畳コーナーを配置する

このような対策を取って床面の冷たさを緩和しています。畳やタイルカーペットを敷くことにより、裸足で触れる際の感覚的な「冷たさ」はかなり緩和されていると感じます。

現にタイルカーペットや畳コーナーがなければこのエリアのフローリング表面温度は20℃ほどしか無いわけです。

同じ20℃近い表面温度でもフローリング面とタイルカーペット面ではその「冷たさ」は全く違うものになります。

また掃き出し窓付近というのは間取りによりますが基本的にはあまり人が常駐する場所ではありませんよね。

このように掃き出し窓=サイズの大きい窓になりますし足元の寒さも含めて体感的な室温低下を招く大きな要因となります。

我が家においては外構や周囲の環境を含め掃き出し窓の景色をカーテンやハニカムシェードを使うこと無く満遍なく満喫できます。

しかし一般的な立地であれば掃き出し窓をそのまま使える人は少ないのではないかと思います。

全く配置するなとは言いませんが、快適なくらしを求めるのであれば掃き出し窓は必要最低限にした方が良いと思います。

玄関ホールも床暖エリア失敗例

床暖エリア設定といえば玄関ホールの設定についても考えるところがあります。

玄関ホールの床暖エリア・温度設定の大切さはこちらの記事にて紹介しました。

こちらの記事内において玄関ホールの床暖エリア設定は隣接するエリアと出来るだけ分けて設定する事が望ましいとお伝えしました。

しかし現実にはどうでしょう?

我が家の玄関ホールはお隣の子供部屋と同じエリアになっています。

我が家において子供部屋は玄関ホールと同じように冷え込むエリアだったので同じエリア設定でも問題はありませんでした。

しかしもしもこのエリアを分けることが出来ていれば先日の記事にあったような冬季に布団で寝る際にも単独で床暖房の温度設定を下げることが出来たはずです。

床暖エリアの最小範囲

玄関ホールの床暖設定は分けた方が幸せになれるはずとお伝えしているわけですが現実はそこまで甘く無いんです。

それは床暖房のエリア設定の最小範囲が3畳であるという事です。

大きな家で広い玄関ホールの方は3畳分のエリアを確保出来るでしょう。

しかし土地の広さ、間取り設定などによっては玄関ホールにそこまで広さを確保出来ない方も多はずです。

我が家に関しても約28坪の平屋にしては玄関ホールは広めかなと思いますがこれでも2.5畳ぐらいでしょうか?

この記事を書いていて改めて気づいたのですが、床暖エリア設定を独立できるまではあと一息の広さだったんですねぇ。

本当に悔しいです。

玄関ホールを単独でエリア設定するには

しかしやはり居室と一緒ではなく玄関ホールだけで設定が出来れば良いなと思うんです。

それでは玄関ホールだけで床暖エリア設定が出来るように3畳分のエリアを確保するにはどうしたら良いかを考えてみましょう。

単独でエリア設定が出来ないのであれば居室以外の他の部屋と一緒にしてしまう手はあると思うんです。

  • トイレ
  • WIC
  • 洗面所

などは玄関ホールの近くに配置される方も多いと思います。それぞれ玄関ホール近くに配置するメリットがあると思います。

間取り設計上において色々な要素はあると思うのですが、もしもこれらの部屋を玄関ホールと併用することにより床暖エリア設定を単独で分けられるのなら積極的に採用したいなと思わせます。

離れ業の対処法

私のお師匠さんであるフエッピーさんにはこんな案もあるようですよ。

先日の記事のコメントにこんな案を提案されていました。

床暖房区画を独立させるには3畳は必要だったと思いますが、都市部の玄関ホールでは3畳はなかなか取れないでしょう。この場合は玄関方向に向けてエアコンを設置しておくと良いと思います。

フエッピーさんはご自身で現在4軒目の家を設計中であり、3軒目と4軒目は一条工務店で建築済み・計画をされています。

私の全館冷房などの考え方もフエッピーさんから教えて頂いたものです。

この玄関ホールに向けてエアコンを配置するなどのあまり見られない考え方に興味のある方は是非ともこちらのサイトをご覧になってください。

まとめ

今回は我が家で体験した床暖房のエリア設定に関する失敗談を踏まえて紹介をしてみました。

床が冷たいなと感じるエリアに関してはもしかしたら我が家だけが感じることなのかもしれませんね。

そして気にするなと言われればそこまでの事です。

その程度のことなんです。

しかし展示場などでは床暖房の設定温度はかなり高めになっていることと思います。

また展示場に訪れる方や入居宅訪問をする方で床暖房が稼働している時期に裸足で床暖房の体感をする人はほとんど居ないのではないかと思います。

冬季にお出掛け先で靴下を脱ぐなんてよほどリラックスした時でしょうからね。

しかし床暖房が効いた家で裸足で生活してみると確かに冷たいと感じる場所があるんです。

そんな場所があるんだよという事はこのような記事上でしか知り得ないことだと思いますので改めて紹介させて頂きました。

現在間取り設計中の方はそんな事があるんだなという事を忘れないように、気になる方は実際に体験されるなどして頂ければなと思います。