【一条工務店:間取り設計失敗例】なぜ外構を作ったら玄関ポーチ階段が埋まってしまったのか?



今回は間取り設計時の失敗例として、引き渡しを終えて外構をしたら玄関ポーチの階段が1段埋まってしまったという事例を紹介してみようと思います。

間取り設計失敗例シリーズのおことわり

この記事の目的は間取り設計時に気づきにくい問題点を改めて確認する為の物です。

過去に建築された方などの事例や実際に住んでからの失敗・後悔点を参考にしてその問題点を確認するためのものです。

また過去事例にとらわれず、間取り設計中に気をつけたいポイントなども紹介していきたいと思っています。

紹介する内容については成功・失敗の捉え方が人により変わる点もあります。この相違は生活習慣の違いだったり感性の違いなどにより発生するものです。

失敗と思わない方も人によっては問題点と捉えかねない事案であるという事でご了承下さい。

これにより紹介した方を蔑んだりするような意図が全く無いことを予めご了承下さい。

埋まってしまった玄関ポーチ階段

まずは我が家の失敗例をご覧ください。

我が家の玄関ポーチは昇り降りの段差を低くするために1段増やして3段にしております。

2方向に階段を作るのはオプションが掛かりますが、段数を増やすのはお金が掛からず出来ました。

そして家だけが出来上がった状態、引渡し時の玄関ポーチがこちらになります。

設計図通りの仕上がりで引き渡して頂きました。そして外構工事が終わった後の玄関ポーチはこのようになりました。

ご覧のように本来あるはずの1段目のポーチ階段が埋まってしまいました。

原因その1 外構計画のつめの甘さ

家を建てる際に考えなければいけないことは家の中だけではありませんよね。家の外回りにも気をつけなければならないのは以前の記事でもお伝えしました。

外構計画を作る際にはデザインや設備などに意識が向きがちですが忘れないで欲しい事があります。

それは排水計画です。

家が建って、外構計画でコンクリートを打設したりタイルを貼ったりなどの工事をした場合には敷地内に降った雨を排水するために傾斜が必要になります。

砂利敷きなどの場合には地面に浸透するので必要ないのかな?

その雨水を排水する傾斜を作る為には我が家においては予想以上に高さが必要だったんです。

つまり家に対してこんな風に基準となる高さ(GL)を指定しているわけですが、排水のために傾斜を作ろうと思ったら我が家の設計では高さが足りなかったんです。

この傾斜を作るために玄関ポーチの階段を1段潰すことになりました。

予想以上に傾斜が必要になった理由は後述しますね。

GLの設定については設計士さんからも確認があると思います。その設定に当たっては残土の量だったり法令的な問題だったりご近所との問題だったり、色々な要因があると思いますので設計士さんとよく確認をされて下さい。

どうしてそこまで傾斜が必要だった?

我が家では設計時から排水のために傾斜が必要ですねとは営業さんからも言われていました。

我が家では外構一式を一条工務店さんの提携先にお願いしておりましたので、営業さんを窓口にして1次外構から一括して計画をお願いしていました。

 

我が家ではこのように細長い台形型の土地になっています。

土地の元々の高さの関係も有りましたが、我が家ではこのように敷地の中心に近い玄関付近を頂点にして左右に雨水を流す計画を立てました。

よって玄関ポーチ付近が一番外構の地面が高くなる場所だったのですね。

土地の形状がかなり細長いということで、排水をする為にはその分の傾斜も大きくなるわけです。

結果として、玄関ポーチ階段を丸々1段潰すことでその傾斜を作ることになりました。

傾斜のために階段の1段目が低くなるかもとは言われていましたが、ここまで丸々1段が潰れるとは思いませんでした。

でもよく考えるとしょうがないんですよね。逆に1段目の半分だけ残っても微妙過ぎる段差が逆に変だったのかなとも思います。

我が家ではポーチ階段の段差を減らすために3段化した訳ですが、幸いにもその1段分の高さが丁度良い高さだったということですね。

普通に2段にしていたら微妙な段差が出来ていたのかもしれません。

敷地の高低差を知るためには?

自分で買った土地ですから敷地内の高低差などはある程度把握されていることと思います。また宅地造成された場所では敷地内で高さが大きく変わることも少ないのかなとも思います。

設計時の図面からも敷地の高低差などを把握することが出来ます。その見方をちょっとだけ説明してみましょう。

私この辺のお話は設計士さんからさらーっと聞いただけなので、致命的な間違いがありましたらコメントなどでご指摘いただけますと嬉しいです。

まずは皆さん打ち合わせの際に敷地求積図という物を渡されると思います。

敷地に対して家の配置などが書かれたものですが、実際にはもっと沢山の情報が載っています。

こちらに【TBM±0】という記載がありますね。敷地の高さがこの【TBM±0】の地点を基準にしてどんな高さになっているのかが記載されています。
※T=Temporary(仮の)
※BM=ベンチマーク(高さの基準点)

こんな風に+◯◯◯とか-◯◯◯などと測量の結果が書いてあります。基準点(TBM)からみての土地の高さが記載されています。

この数値を見ると大まかな土地の高低差を知ることが出来ます。

また敷地求積図の右側にはこのように細かい設定が書いてあります。ここに家のGLを基準点からどのぐらいの高さに設定するかが書かれています。

我が家の場合は排水勾配を作るためにBM+100以上の高さが必要だということで家のGLがBM+150に設定されたと説明を受けた気がします。
※もう2年近く前の話なので記憶がちょっと曖昧ですけど。

原因その2 水道メーター量水器ボックスの設置高さ

今回の玄関ポーチ階段が埋まってしまった事件の最大原因がこの水道メーターの量水器ボックスの高さ設定です。

この量水器ボックスは引渡し時には設置されていなければならないものです。その設置位置は予め決まっていました。

設置位置は汚水桝・雨水桝の記事でも紹介した「野外配管経路図」に記載されています。

設置位置はこの土地の入口付近になります。外構計画など関係がありませんのでおそらく家のGLに合わせて高さを設置したのかな?と思います。

本来は家の高さから段階的に傾斜を作るはずだったのです。

しかし家の入口近くにGL=BM+150の量水器ボックスが設置されてしまった為にそこに高さを合わせるしかなく、傾斜が余計に必要になってしまいました。

量水器ボックスの高さは変更出来ない

汚水桝や雨水桝の設置については以前の記事でも紹介しました。

この汚水桝や雨水桝については外構計画によって高さを調整することが可能です。

しかし今回設置された量水器ボックスについては、一度設置するとその高さなどを変更することは出来ないという説明を受けました。

この量水器ボックスの設置高さを、外構計画に合わせて低くするなどの方法を取ることができたのであれば何も問題が無かったのです。

出来ないと言われた理由は分からないのですが、この記事に頂いたコメントからもちろん高さ調節は可能とのことです。我が家で出来ないと言われた背景に何か別の理由があったのかもしれませんが、今となっては確認が出来ませんです。

設計士さんのミスなのか?

この件では設計士さんのミスではないか?と問い詰められる方も居るかもしれませんね。

我が家の場合には打ち合わせ当初はこの駐車場部分はカーポートなどを作りたい希望はあったものの、すぐにコンクリート施工が出来るのか?予算面などもあり未定の状態で打ち合わせが進んでいました。

コンクリート施工を前提にすると傾斜を作るために水道の量水器ボックスの設置位置は下げなければならず、量水器の高さに合わせた地面に不自然な窪みが出来ていたことと思います。

それを考えると外構計画が固まっていなかった段階では通常通りの施工をしておくしか無かったのかなと思います。

欲をいうと水道の量水器ボックスの設置は我が家の場合は引き渡しの直前に近かったので、外構計画が固まっていた設置時点でお願いすることは出来たのかもしれません。

玄関ポーチ階段が埋まった結果どうだったか?

さて思惑と違い玄関ポーチ階段が埋まってしまった訳ですが実際に弊害はあったのでしょうか?

結論:別にないです。

追記:むしろ階段の昇り降りが少なくて良かったです。

あるとすれば見栄えでしょうか。外構のコンクリートに埋まってしまった1段目のポーチタイルが施工前の想像では私としてはどうしてもしっくり来ませんでした。

この赤丸の部分ですね。私はどうせ埋まるならタイル部分も無くした方が良いのではないか?と思ったんです。

しかし営業さんが

「こういう場合は通常タイルを残して施工することが多いです。」

とアドバイスしてくれた事と、妻がタイルがあった方が良い派だったので1:2で負けました。

結果としてポーチ部分というのはどうしても踏み込む場所ですし、滑りにくいタイルが施工されていてよかったと思います。

ここが外構のコンクリート施工だったら雨や雪が降った時に足を踏み出した際に若干滑りやすかったのかな?と思います。

スロープも作りやすくなった?

階段が1段減ったことで傾斜も少なくなりました。

我が家ではバリアフリー的な計画をしていましたが、玄関ポーチに関してはスロープなどの計画を一切していません。

これは車椅子などの必要が出た時にはその都度設置できる簡易的なスロープもあるなと思ったからです。

このようなスロープを設置しようと思った時に階段部分が1段無くなったことはむしろ良かったのかな?とも思います。

またスロープの件だけでなく老後などを考えても普段の昇り降りも少なくて済みますし、むしろこの方が良かったねという妻の感想を付け加えておきます。

まとめ

このように思わぬ事態により玄関ポーチの階段が1段減ってしまった訳ですが、我が家においては実際にはあまり困った点というのは見つかっておらずむしろ良かったのかな?という現状です。

しかしながら、明確な外構案があり玄関ポーチ階段からのつながりなどを計画されている方には大きな問題になるのではないかと思います。

単純に設計時から計画していた玄関ポーチが埋まってなくなってしまう!という事自体が許せない方もいらっしゃるでしょう。

設計士さんが外構計画まで明確に把握している事は少ないのかなと思います。

外構計画は着手承諾の後にゆっくり考えられる方も多いと思いますが、やはり設計時からある程度の外構計画を考えておかないと後から困ったことも出てきそうです。

少なくとも今回の排水勾配を作る計画については水道の量水器ボックスの高さなどをもっと突っ込んで確認しておけば回避出来た件なのかもしれないなと思います。

設計さんや営業さんが気づいてくれれば良いのです。

しかし大事なことは相手はプロだから気づいて当然と思わない事だと思います。

この記事を元に施主側から外構計画を含めた確認をし、問題があれば早期に気づけると良いなと思います。

それだけこの問題は盲点だったのかなと思っています。

特にも我が家のように敷地の距離が長い方は必要な勾配も多くなるでしょうからよくご検討くださいね。



10 件のコメント

  • 本当にご無沙汰です
    アカソーです

    量水機、メーターボックスは高さ調整出来ますよ
    メーターの前の止水栓止めれば高さ調整可能です

    外構屋さんが水道工事の知識か技術無かったものかと思われます

  • 付け加えて止水栓は
    道路>止水栓>メーターボックス
    とついてるはずで止水栓は相当深くバルブがあるはずなんでやる気になれば止水栓のバルブ近くまでメーターボックスは下げられます

  • もしかして
    道路>メーターボックス
    でした?たまにそういう工事の場所もあるんですよね
    でも、その場合でも本官から取り出した枝官はふにゃふにゃなんでメーターボックス内のバルブ閉めれば高さ調整できますよ

    • アカソーさま

      本当にご無沙汰しております!
      プロの方に来ていただいて嬉しいです。コメントに対するお返事は一括してということでご了承下さい。

      やはり調整自体は可能だったんですね。
      我が家では結果論で良い施工になってくれたのですが、メーターの高さを変えられないと言っていたのには何か理由があるのかな?ただ単に技術が無かったのかな?今となってはわからないです。http://www.maboko.net/wp-admin/edit-comments.php#comments-form

      記事中の記載は変更させて頂きますね!
      ありがとうございました。

    • しんだ 様

      コメントありがとうございます。

      私はみっともないとは思わないですよ。計画と違ったなーとは思いますけど。
      理由が違えど外構計画により同じように玄関ポーチの1段目が埋まってしまった方もいましたので、今回同じ失敗を繰り返す方が出ないように願って記事を書きました。みっともないと思われる方がこの記事を見て同じ失敗をしないようにしてくれれば一生懸命書いた甲斐があるというものです。

      私は家を作るのも初めてです。住宅関連の仕事などをしている訳でもない完全な素人です。専門職だとも触れていないと思います。
      自分も沢山の方のブログなどを拝見して自分の家造りに役立ててきました。これから建築される方の参考になればと思い、私も素人なりに気づいた点を素人なりに調べながらこうやって記事にしています。
      素人だけに間違った内容を記載してしまうこともあるかもしれませんが、その為にコメント欄も特別にメールなどを記入せずとも書き込みが出来るように設定しています。

  • 結果的に大きな問題にならなくて良かったですね。

    私はハウスメーカーに22年居ました。ずっと勤めて居たメーカーが倒産してしまい、一条に転職したのですが、1ヶ月ほどで辞めました。5年くらい前のことです。
    辞めた理由はとにかくお客様との打ち合わせ時間の短縮を少なくする方針で細かい所までじっくりと時間がかけられないシステムで、会社の規定打ち合わせ時間を超えた場合、なんとペナルティーがある。(給与カット)その支店だけのルールなのかは今となってはわかりませんが、今回のトラブルはそんな事も原因の一つなのでは無いかと勘ぐってしまうような出来事ですね。

    今や在来工法では住林と張り合うメーカーに成長したのに会社の姿勢が伴ってないのが残念。作っている家のコンセプトが良いだけに上層部から教育し直した方がいいと思う。
    これから建築を検討する方は、相手はプロと思わない方がいい。一条と住友不動産は常に人が入れ替わっているので、素人営業マンが沢山います。営業マンのスキルをじっくりと選んでほしいと思う次第です。

    • ほんの少しだけ一条に居た者です 様

      コメント頂きましてありがとうございます。
      幸いにも我が家では大きな問題にならずに済みました。しかし人によってはかなり大きな問題にもなりかねないなと思いまして今回記事にしてみました。

      一条の営業さんのご経験があるんですね。
      我が家の営業さん・設計さんは我が家に限ってなのかもしれませんが綿密に打ち合わせをしてくださったと思っています。とても感謝しています。着手承諾までの打ち合わせ回数はたしか12回、着手承諾後にも正式な図面が上がってこなくて2~3回は顔を合わせた記憶があります。

      また打ち合わせは1~2週間おきでしたが、その間にもメールで図面のやり取りや確認事項のお願いなどを繰り返していましたので、内容的にはかなりのボリュームだったかと思います。
      しかし同時期に建築された方などのお話を聞くになぜか打ち合わせ回数を早く切り上げようとする節が見えたような方もいらっしゃるようなので、もしかしたらそのような規定打ち合わせ回数の制約?というのがあったのかな?と簡単には否定が出来ないです。

      どこの会社にも営業職などにはお客さんには見えない、見せられない制約などの苦労が有ることと思います。特にも一条工務店さんの場合は注文住宅と言いながら選ぶ住設なども基本的に自社製品ですし、ある程度の打ち合わせ回数を見込みやすいのかもしれませんね。
      施主にとっては殆どの場合が最初で最後のい絵作り、納得がいく打ち合わせを重ねられると良いのですけどね。

      設計士さんや担当営業さんによりスキルのバラつきは出てしまいますよね。特にも急激に注文数が伸びている状況で設計・営業さんともに量の確保が問題になってしまい質までを求めることが大変になっているのだと思います。これは急成長する会社にとって避けては通れない問題なんだと思います。

      幸いにも一条工務店の施主には情報発信をしている人が沢山いらっしゃいます。
      過去の事例から自衛として対策出来る点があることを伝えたいなと思い今回のシリーズの記事を書いております。今回の事例に限らず幸いにも同じようなルールで家造りをする一条工務店だからこそ応用が可能な失敗例シリーズなのかなとも思うのです。

      どうしても相性が合わない方を交換されたりという事例は聞きますが、施主は基本的に営業さんや設計さんを選べないと思います。
      打ち合わせの様子を公開されている方には自分の意見が図面に反映されていないとか、プロなんだから気づいてよなどと書かれている方もいらっしゃいます。私としてはやはり自分がお金を払って自分が長い間住む家の設計は、相手がプロだからと過信せずに自分でどんどん意見をぶつけて共に家造りを進めるような方向の方が上手く行くのではないか?と思います。

      記事中にまた気になる点などございましたらコメント頂けますと嬉しいです。

      ありがとうございました。

  • まぼこさん

    設計中であったり、これから設計を開始する施主にとって、非常に役に立つ重要な記事です。ありがとうございます。

    家づくりに真剣に取り組んだことがある人ならば、悩み抜いたからこそ失敗しても良しと思える経験は、一つや二つあるはずです。

    今回のポーチ階段の事例は、無料で追加できた1段で吸収できたのですから、失敗だとは思えません。
    外構計画に変更が生じても対応できるようにした成功例といっても良いと思います。

    ところで私の営業さんと設計さんは多くの回数と長い時間付き合ってくれました。仕事を回すために標準的な時間はあるに決まっていますが、必要であればとことん対応してくれました。

    自分なりに一生懸命家づくりに取り組んできたので、正直なところ、誰がなんと言おうが思い出の詰まった最高の家です。そんな心境に達しています。

    • マリニョ 様

      いつもコメント頂きましてありがとうございます。

      これだけの大きな建物を作るのですから思いもよらない事は沢山起きると思います。出来るだけこんな筈じゃなかったという事が回避出来ると良いなと思います。
      また設計上どうしようもなく意図しない部分も出てくると思うのですが、覚悟の上であれば出来上がってからの満足度も全然違うものになりそうですよね。

      マリニョさんも良い設計さん、良い営業さんに恵まれたようですね。
      一条工務店さんに限ったことではないと思うのですが、やはり担当の営業さんと設計さんのスキルのバラつきはあると思います。
      同じことを出来ると言ってやれる担当さんと、出来ないといってやろうともしない担当さんもいらっしゃるようですし、やはり会社の規模が急速に大きくなる弊害なのかなとも思います。

      おっしゃる通り、自分が寝る時間を惜しんで考えた家は最高の家ですよね。
      そして設計上で良しとしたものが他の人には悪しの場合もあるでしょう。
      ブログを書いてる以上はその悪しの意見も参考にする心構えは必要かなと思っています。

      コメントありがとうございました。

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