【一条工務店:間取り設計失敗例】なぜ廊下の目立つ位置にドアストッパーが出来てしまったのか?



今回は間取り設計時の失敗として思わぬ所にドアストッパーが配置されてしまった例を紹介したいなと思います。

間取り設計失敗例シリーズのおことわり

この記事の目的は間取り設計時に気づきにくい問題点を改めて確認する為の物です。

過去に建築された方などの事例や実際に住んでからの失敗・後悔点を参考にしてその問題点を確認するためのものです。

また過去事例にとらわれず、間取り設計中に気をつけたいポイントなども紹介していきたいと思っています。

紹介する内容については成功・失敗の捉え方が人により変わる点もあります。この相違は生活習慣の違いだったり感性の違いなどにより発生するものです。

失敗と思わない方も人によっては問題点と捉えかねない事案であるという事でご了承下さい。

これにより紹介した方を蔑んだりするような意図が全く無いことを予めご了承下さい。

ドアストッパーの設置

開き戸の扉が壁にぶつかる前にガードしてくれるドアストッパーですが、一条工務店では一般的にこのようなマグネットで床面から金具が飛び出てきて扉をロックする構造になっています。

このような金具がついたドアストッパーが床面に設置されます。

扉が上を通過しますと磁石で金具が上に上がりストッパー機能が働いてくれます。

ドアストッパーは図面には記載されない

このドアストッパーですが図面には記載されません。しかしながら開き戸が開く様子が図面には記載されておりますので、ここからドアストッパーが設置される場所を推定することが出来ます。

このように図面上には開き戸が開くおおよその範囲が扇形に記載されています。我が家で唯一の開き戸である親子ドアですが、小ドアにはドアストッパーは設置されません。

開き戸の開く範囲の記載を見ると壁側にドアストッパーが設置されると思って下さい。

注意したいドアストッパーの例

今回の失敗例として紹介したいパターンの図面がこちらになります。

図面提供:i-smartで暮らしてます tagayaさん

このように廊下やホールなどの壁が無い空間へ向かって扉が開くような間取りになる場合です。

通常は壁に向かって扉が当たるのを防いだりする目的のドアストッパーです。この場合ですが扉が開く向こうにはスリットスライダーがありますので、そこへの接触を防止する目的で取り付けられる物かと思います。

もしもここにスリットスライダーが無かったとすると、扉は180度近くまで開くようなのでドアストッパーはそちらの壁沿いに取り付けられるようです。

今回の事例はスリットスライダーがある点と、開ききった先には浴室の入口がある点からこちらの廊下にドアストッパーが配置された物と思われます。

それでは実際に取り付けられたドアストッパーはどのようになるでしょうか?

写真提供:i-smartで暮らしてます tagayaさん

このように廊下の真ん中とは言いませんが結構内側にドアストッパーが設置されることになります。

通常ドアストッパーは壁に扉が当たらないギリギリに設置されるので、壁とのクリアランスはドアの取っ手分ぐらいしか無いはずです。

しかしこの場合のドアストッパーは壁ギリギリというわけには行かずこのような設置位置になってしまいます。

写真提供:i-smartで暮らしてます tagayaさん

この設置位置はどのように感じられるでしょうか?

写真提供:i-smartで暮らしてます tagayaさん

こちらは扉を開けた際の様子ですね。

ドアストッパーが通路側に出てきて困る点

このドアストッパーが通常の設置位置よりも通路側に出てくる際に考えられるデメリットとしてはこのようなものが考えられそうです。

ドアストッパーが目立つ

これは単純にドアストッパーが通路にあって目立つという点です。

開き戸に関しては設置場所によっては開けっ放しの場所も有るでしょう。

我が家の親子ドアなんて開けっ放しも良い所で、入居後もうすぐ1年経ちますが閉めたことは数えるほどしかありません。

このように開けっ放しの場所のドアストッパーはあまり気にならなかったりするものです。普段から隠れてますし壁沿いですし。

ただし今回の場合のような廊下にドアストッパーが設置される場合には扉を開けっ放しという事は殆ど無いでしょう。やはりドアストッパーが気になる場面は増えるのかなと思います。

この点においては人それぞれ感じ方が違うかと思います。気にならないという人はならないでしょうし。

通過時に踏むと金具が冷たく感じる

ドアストッパーには金具が設置されていますよね。

この金具ですがもちろん金属なので踏むと冷たいです。

特にも冬季は床暖房を稼働していたとしても周りのフローリングなどよりは冷たく感じます。

踏まなければよいだけなのですが、地味に気になる点といえば気になる点なのかなと思います。

ドアストッパーの施工は現場判断?

このようにドアストッパーの取り付けにあたっては図面にも記載がありませんし、一般的には現場の判断によって取り付けられる事が多いようです。

先ほどぶつかる扉や壁が無い場合には180度開いた壁際にドアストッパーが配置されると書きましたが、扉のサイズや廊下の幅によってはやはり今回の事例のように廊下の真ん中近くにドアストッパーが配置される事例もあるようです。

対応策はどうする?

それではこのドアストッパーが気になりそうだと思う人はどのように対処すればよいでしょうか?

設計時に問題になりそうな場所を洗い出す

とりあえず図面としっかり向き合ってどの扉のストッパーが気になりそうか考えてみましょう。とはいえ通常は壁に向かって開く扉が多いと思うので対象箇所はそこまで多くないと思います。

私も間取り設計の相談を受ける際には必ず確認するのですがそこまで事例が多いわけではありません。

気になりそうなら設置をしない施工連絡指示をしてもらおう

このドアストッパーですが、「設置をしない」という選択肢があります。

その際は設計士さんにお願いをして図面に施工指示をしてもらいましょう。

施工指示とは図面上に設計士さんから現場で施工される大工さんなどへの細かい連絡です。

図面には基本的にフィリピンの工場で生産されるものについての記載がされています。しかし実際の細かい施工については現場で大工さんや電気業者さんなどが施工されます。

この現場で施工される方への指示が「施工指示」です。

施工連絡されると図面にはこのような【施-◯】マークが記載されます。

細かい指示内容については設計士さんから担当施工者(この場合は大工さん)への連絡事項なので見せていただけないという方も居るようでした。

ただしこれは施主が申し出た時点で施工連絡表を設計さんが作成していない為に見せられないということでは無いのかな?と勝手に想像しております。
※本来見せられないものであれば申し訳ないです。

細かい施工の場合にはしっかり内容を確認したいと申し出ると施工連絡表を見せて頂けると思います。

個人的には自分の家がどのように出来上がるのかをしっかり計画・把握する必要があると思います。特にも着手承諾前にはしっかりとその内容を把握し納得した上でハンコを押すことが必要かなと思います。

ドアストッパーが無いことの弊害はしっかりと考えて

ドアストッパーを「設置しない」という選択肢について言及しましたが、ドアストッパーが無いことによる弊害もしっかりと考えなければなりません。

設置場所などによってはドアが勢い良く開閉した場合に周りに損害が出る可能性も有るということです。

トイレ掃除などの際に扉を開けっ放しにする際にも扉は固定されませんしね。

設置場所によってはメリット・デメリットをよく検討したうえで考えられるとよいなと思います。

まとめ

今回のドアストッパーの事例は建築後に気づく失敗例として考えるとそこまで致命的なものではないかなと思います。

この失敗例の原因を考えてみますと

  1. 設計さんは図面に記載されないドアストッパーが設置されるのが当然と思っている
  2. ドアストッパーが図面に記載されない事に施主が気づいていない
    ※そもそもドアストッパーの存在を考えていない

この2点の行き違いによる所が大きいのかなと思います。

ドアストッパーが気になるという方は今一度確認をされてみてはいかがでしょうか?

今回の事例につきましてはi-smartで暮らしてますのtagayaさんに協力を頂きました。ドアストッパーの件が書かれた記事はこちらになります。

記事中で使われている写真や図面なども一部追加でご提供頂きました、ありがとうございました。Instagramでも活動されているようですので宜しければご覧下さいね。