雨水桝と汚水桝の計画



新築時のトラブルとして、何時になっても枡のトラブルというか出来上がってみたらこんな筈じゃなかった!というお話は無くならないですよね。

一条工務店で建築・計画をする場合に枡の計画は家の間取り設定が終わり、着手承諾間近にならないと図面として出てこないのではないかと思います。

よって着手承諾までのカウントダウンが始まり打ち合わせの期限が迫ってきてバタバタした中では見過ごされることが多いんですよね。

また一条工務店に限らず、他のホームメーカーさんなどでも家が出来上がっていく過程で初めて枡の存在に気づく方も多いのではないでしょうか?

今回はその雨水桝と汚水桝の計画について紹介してみます。

雨水桝と汚水桝の違い

すごく当たり前の事に思われるかもしれませんが一応説明しますね。

雨水桝

屋根から雨樋を伝って降りてくる雨水を排水するための枡です。

地域によって雨水枡を設置するのがデフォルトの地域と、設置しないことがデフォルトの地域があるようですね。

ちなみに設置しなくて良い地域は基本的に雨樋からそのまま外構へ垂れ流す事になります。それが嫌な方は一条工務店ではオプション設定で浸透枡などを設置する事になります。。

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参照:一条工務店i-cube用オプション一覧(2015/10/07版)

注釈にあるようにゲリラ豪雨などのように地中への浸透量を超える雨水が出た際にはあふれる可能性があります。

地域によっては浸透桝の設置不可の地域なんてあるんですね。

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このように我が家では屋根からの雨水が雨樋から雨水管へ流れるように設置されています。ちなみにこの記事の一番最初の写真はこの図の上2個の雨水桝の写真になりますね。

実は私はこの辺の知識が全く無かったのでそもそも雨水と汚水の違いもよく分かっていませんでした。

そしててっきり雨樋から落ちてくる雨水はオプション表の左側の標準施工だと思い込み浸透枡を設置する気満々だったのです。

しかも設計中には設置費用なども気にせずにおりました。浸透枡を1軒分作ると10万とか20万とか、家のサイズや屋根の形状によって変わるとは思うのですが予想よりも大きな金額がかかるようでした。

打ち合わせ終盤にそれを知ってドキドキしてたところ、我が家の地域は雨水枡が必要な地域でそもそも見積もりの野外雨水設備工事として約25万が計上されておりました。

逆に言うと設置が義務付けられていない地域の方はこの分の予算がまるまる見積もりに入っていないのではないか?と思います。

最後の最後に取り付けたいけど予算がない!なんて事が打ち合わせの最後にありえるので気をつけて下さいね。

この雨水を排水するラインを確保するだけで枡が何個も必要になります。

家の周り雨水管や汚水管は湾曲できないので角度を変える度に枡が必要になります。

家の周りの枡ってこんなに多かったの!?と家が建ってから外構計画を練ろうとした時に驚く理由はこの辺にありそうですね。

そもそも雨水桝が無い地域の方の枡はおおよそ半分で済むのですから。

汚水桝

汚水桝は文字通り汚れた水を排水するラインに設置される枡です。家中の排水ラインと野外の立水栓にも汚水桝が必要になります。

よって、キッチン・風呂・洗濯機・洗面台・トイレなどが集中する水回りの外は自動的に枡だらけになるわけですね。

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我が家の場合は脱衣所・洗面所・トイレ(+スロップシンク)の外には汚水4連枡になっています。

ちなみに雨水桝の部分で貼った画像にある立水栓から出ているますも汚水桝ですね。

枡の配置のされ方

汚水・雨水管は真っ直ぐにしか配管できないんですね。

よってその管の向きを変更する際には枡がどんどん必要になります。

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こんな簡単な図で申し訳ないのですが建物の出っ張りなどを回避するためには配管の方向を変えるために枡がどんどん必要になります。

もちろん雨水桝と汚水桝があれば枡の数は単純に倍になりますよね。

我が家のように変形な間取りを組みますと家の周りが枡だらけになる恐れがあります。

単純な話になりますが真四角な形の家ならば向きを変えるための枡は四隅に集中するだけで済むわけですしね。

我が家が枡設置で注意した点は?

一条工務店から出た枡の計画案

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こちらは我が家が打ち合わせ中に最初に見せて頂いた枡の計画図面です。気をつけたのは丸を書いた二箇所です。

右側は駐車場部分でカーポートの基礎などが来そうなので出来るだけ家の方に寄せてもらうようにお願いしました。

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左側のタイルデッキ側はですね、当初の計画では土の部分に枡が配置されておりました。

しかしながら土の予定部分の真ん中にある上にこの部分は用途がハッキリしてない場所だったので枡は出来る限り配置したくなかったのです。
※現在の外構計画は若干違うものになっています。

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よって、なんとなく土の部分で枡を作らないようにストレートに交わせるように枡の配置をお願いしました。

これならばどのような使い方をしても枡が邪魔になることはないでしょう。

実際の枡の計画案

先程のような枡の打ち合わせをしておきますと、着手承諾が終わり工事業者さんへ配られる確定図面にはこのように記載されてきます。

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立水栓のトラップ枡っていうのだけ出来ちゃったみたいですね。

これはどうしても作らなきゃならないものらしいのでしょうがないです。出来るだけ敷地の邪魔にならない場所に枡を配置出来たかなと思います。

それと図面を見てて気付いたのですが、立水栓の水道管って野外で引き回すのかと思ったら家の中を通ってくるんですね。ちょっとビックリしました。あくまで基礎下を通すんですね。

エコキュートの排水

こちらも図面を見てて気づいたんですが、エコキュートの排水って汚水じゃなくて雨水なんですね!これは自治体によって排水経路が違うようです。

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図面上ではこのように記載されています。

雨水枡の設置が義務付けられてない地域の方は汚水に流すんでしょうか。素人には分からないことだらけです。

これを見ても雨水枡が設置される地域の家には自動的に家の周りが枡だらけになる謎が分かりますよね。

枡の配置は計画的に

どうやらこの枡絡みの配置予定資料はほとんどの場合は営業さんや設計さんに言わないと出てこないパターンが多いようですね。

全く見たこともなく家が建った方も居らっしゃるのではないでしょうか?後で枡の位置で後悔しないために出来ることを考えてみました。

自分の地域が雨水桝が必要な地域か最初に確認する

最初にもらう見積もりをみると直ぐにわかると思いますが営業さんに一言聞くだけですから。

「我が家の地域は雨水桝はどのように処理するのが一般的なんですか?」

これだけで良いのです。皆さんほとんどの方が初めての家造りなんですから恥ずかしがることは無いと思います。

家をこれから建てよう!っていう人でここまで気にできる人はあまり居ないと思いますけどね。

間取りを考える際に枡などの配置も考慮する

水回りをまとめましょうっていうのは家の中の動線の事ももありますが、野外の枡を出来るだけまとめられる利点もありそうかなと思いました。

しかしながら外構などに余程の拘りがない限りは毎日暮らす家の中の間取り計画を優先しても良いと思います。

その中で、外構案などに明確なビジョンをお持ちの方は設計時から枡の計画をされてくださいね。

間取り検討と「同時に」大まかな外構案を考える

これが一番大事かなと思います。

土地の形状や位置関係によってどうしても庭や駐車場部分の位置が確定してしまう方も多いのではないかと思います。

その際は外構案を変更出来ないのですから枡の位置が気になるならよく考えながら間取り検討する事も必要かと思います。最後の最後に枡が移動出来ない!なんていう事がありえるかもしれませんしね

一番大事なこと=現場で打ち合わせする

枡関係の工事を請け負う水道業者さんはどうしても天候に左右されやすいお仕事なので予定が組みにくいと思いますが、我が家では監督さんにお願いして作業前に現地で打ち合わせをする時間を作って頂きました。

その中で一条さんから出ている枡の計画書を見ながら実際にこのぐらいの大きさの枡が出来ますよという事を確認させて頂きました。

外構計画と絡みそうな場所に関しては特にも注意をお願いしました。

  • ココには物置を置く予定ですので枡は設置しないで下さい
  • 植栽を植える可能性があるのでこのエリアには絶対に枡が配置されないようにして下さい
  • 設置予定のカーポートの基礎がかなり大きいので敷地外への配管ルートも気を付けて下さい

などということを伝えました。

図面上で確認することはもちろん大事です。

しかし枡関係の工事をする頃には敷地を囲うフェンスや仮設トイレなども全て撤去された後の作業の場合が多く、家が建った後の敷地全体のイメージも付きやすいと思います。

やはりそのタイミングで実際に敷地に出向いてイメージを確認し、外構計画と合わせて枡の計画を直接伝えることが一番間違いが無い方法なのかなと思います。

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